Bluetoothに関する情報を専門家がわかりやすく紹介するBluetooth Updatesがスタートします。Bluetooth が提供する最新技術を日本語でわかりやすく解説することはもちろん、試験についても詳しく紹介していきます。
Bluetooth SIG 認証プロセス遵守について
Bluetooth SIG はメンバーへ認証プロセスの遵守を徹底しています。
「Bluetoothロゴマークを付けた製品間の相互接続は高い品質で保証されています。これは市場で販売される全ての製品が正しい認証プロセスを完了させることにより担保されます。しかしながら、近年、メンバーの中には、誤った設計認証をしたり、製品登録をしないで市場で製品を販売しているケースも見つかっています。メンバーが認証プロセスを正しく理解していないことや、製造元の誤ったアドバイスをそのまま受け入れてしまうことが主な原因です。」
Bluetooth SIG は、特に以下の3点について注意喚起をしています。
- 全てのBluetooth 製品は製品登録が必要です
Bluetooth 認証プロセスの概要
製造元(自社以外)が設計認証および製品登録を完了させていても、製品を自社名に変更して販売する(「リブランディング」と呼ばれています)ときは自社名で製品登録が必要です。 - 製造元の社名のまま製品を販売する場合、製造元が正しい設計認証および製品登録を完了させているかをBluetooth SIG の製品検索サイトで確認してください
Bluetooth SIG製品登録データベース - 設計認証および製品登録は製品を市場で販売する前に完了させてください
この警告に従わない場合や悪質な違反(製品登録をせずに市場で販売しているケース等)の場合、一定期間の製品の出荷停止、メンバー企業のアカウントロック(全社員のSIGアカウントの使用停止、新規登録禁止)、または罰金が科されます。
Enforcement Program
- よくある間違った認証プロセスの例
- 自社名に変更して製品を販売する予定だが、製造元が製品登録を完了しているので、自社名での製品登録は不要と言われた。
→ 社名を変更して販売する場合(リブランディング)、自社名での製品登録が必要です - 自社名に変更して製品を販売するが、製造元が製品登録を完了しているので、製造元のDeclaration ID (登録ID)を使い、派生製品の追加登録を行えばよいと言われた。
→ この場合、製造元のDeclaration ID を使用することはできません。Declaration ID は異なるメンバー間で共有することはできません。メンバーシップレベルに応じた新たなDeclaration ID を購入し製品登録が必要です。 - 国内電波法(工事設計認証)のモジュール認証済の製品を使用するのでBluetooth SIG の製品登録は不要だと言われた
→ 日本国内でBluetooth 製品を販売する場合、国内電波法認証とBluetooth SIG 認証プロセスを両方完了させる必要があります。このモジュールのケースでは国内電波法認証は不要ですがBluetooth SIG の製品登録は必要です
- 認証プロセス違反のSIGへの報告
もしBluetooth の認証プロセス違反が疑われる製品を見つけたとき、さらなる調査のために、メンバーは違反の内容を以下のリンクよりBluetooth SIG へ報告してください。
https://support.bluetooth.com/hc/en-us/requests/new?ticket_form_id=360001055211
テュフラインランドジャパンにはBluetooth SIG から正式に認定を受けた「認証コンサルタント(BQC:Bluetooth Qualification Consultant)」が在籍しています。SIG の認証責任者は、認証コンサルタントに対しオンライン会議で定期的に認証プロセスの教育とアップデートを行っています。日本からこのオンライン会議に参加し最新認証プロセス情報を習得しているのはテュフラインランドジャパンだけです。
お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)
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更新日 : 11/14/2022