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再調達価額の算定および妥当性評価 ―太陽光発電所・蓄電所向け技術評価解説 vol.2―

Posted by TUV Rheinland Japan on 2025/05/09 14:28:39
TUV Rheinland Japan

本ブログでは、テュフ ラインランド ジャパンが提供する「太陽光発電所・蓄電所向け技術評価」に関する情報を、専門家がわかりやすく解説します。
今回は太陽光発電所における再調達価額評価についてご紹介します。

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太陽光発電所における再調達価額の算定および妥当性評価

太陽光発電所の保険費用高騰と「再調達価額」算定の重要性
近年、自然災害の増加に伴う発電所設備の損壊や、銅線などの部材価格高騰による発電所設備の盗難被害の増加に伴い、保険料の支払いケースは増加傾向にあります。そのため、保険会社各社では保険料の見直しが加速しており、結果として太陽光発電所の保険更新費用が大幅に高騰しています。
このような状況の中で適正な保険費用を算出するための「再調達価額試算」においては、より正確な評価が求められています。

太陽光発電所における再調達価額とは?
再調達価額(さいちょうたつかがく)とは、太陽光発電所が災害や事故によって損害を受けた際に、同立地および同等設備を新たに取得し、発電所を再建するために必要な費用のことを指します。これは、保険契約において補償金額を決定する際の基準となる重要な要素です。
再調達価額が過小評価されている場合、万が一事故に遭ってしまった際、実際の復旧費用を保険でカバーできず、大きな損失を被る可能性があります。逆に、過大評価されている場合には保険料負担が増えてしまいます。
そのため、発電所オーナー/事業者などの保険契約者は技術的な知見を持つ専門家と協力し、最新の市場価格や建設コストを反映した適正な再調達価額を算出することが重要です。

テュフ ラインランド ジャパンにおける「再調達価額評価」とは?
テュフ ラインランド ジャパンでは、再調達価額の算定および妥当性評価サービスを提供しています。太陽光発電所における多数の技術デューデリジェンス評価経験を通して培った知見を基に、迅速な評価対応が可能です。

【評価スコープ概要】
再調達価額の算定及び妥当性評価
顧客から提示いただくEPC見積もり、過去のEPC契約等の必要資料・情報を基に、該当発電所と同立地・同規模の発電所を再建築する場合の費用(再調達価額)についての算定および費用の妥当性を評価します。
納期:10~15営業日前後
※顧客からの開示可能資料の精度により、納期は異なります。

テュフ ラインランド ジャパンの「再調達価額の試算および妥当性評価」に関するご相談、詳細はお問い合わせください。
お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

 < 太陽光発電所・蓄電所向け技術評価解説 >
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更新日:9/8/2025

Topics: PV, 太陽光発電