電気用品安全法で「雑音の強さ」を定める技術基準(別表第十)は、施行されてから長期にわたり、大きな改正が行われていません。そのため、製品・技術の進歩に追従できていないことが考えられ、改正の動きがあります。
照明器具についても、技術進歩により新しい製品が開発されています。特にLED化が進み、多くの一般家庭でも利用されていますが、技術基準が追従できていません。例えば、技術基準別表第十には、放射電磁妨害波に関する規定がないため、LED照明器具から発生する電波雑音に起因する通信障害が起こる恐れが指摘されています。
上記のことから、まずは影響度合いの大きい照明器具分野で改正が行われることになりました。現在、技術基準別表第十二の国際規格であるCISPR (国際無線障害特別委員会)規格をベースに検討が進められています。2021年中を目途に改正が予定されており、その後、他の製品に関しても審議が進められる予定です。
電気用品安全法解説シリーズ
その1:電気消毒器は「特定電気用品以外の電気用品」、ご存じですか?
その2:照明器具の「雑音の強さ」の見直し <--- 今回はこちら
その3:S-mark独自の運用基準
その4:空気清浄機
その5:遠隔操作
担当部門
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 関西テクノロジーセンター(KTAC)
製品事業部 電気製品部 家電製品課
家電製品を中心に、各国法律に基づく規格適合検査を行う部門。豊富な知識や経験を有した検査官・エキスパートが多数在籍。
<関連サービス – テュフ ラインランド ジャパン ウェブサイト>
日本市場向け PSEマーク(電気用品安全法)およびSマーク
<参考リンク – テュフ ラインランド ジャパン 公式ブログ>
IEC 60335-1 第6版解説シリーズ その1 - 概要、および第5.2版からの改正点
IEC 60335-1 第6版解説シリーズ その2 - 遠隔操作に関する要求事項について
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更新日 : 9/7/2021