ECHAと欧州5ヵ国は、11月20日にPFAS規制に関する進捗状況を発表しました。
業界向けの最初のPFAS協議は2022年の初めに行われた後、2023年にも公開協議が行われました。
その結果、10万ページ以上にのぼる5642件のコメントにおよぶ膨大な情報が寄せられたため、ECHAの委員会はセクターごとの処理方法を選択しました。
RAC(リスク評価委員会)とSEAC(社会経済性分析委員会)は、PFASに関するREACH規制文書の証拠に基づく科学的評価を実施しています。その目的は、委員会による徹底した科学的レビューと第三者による情報提供の機会を確保しつつ、透明性のある独立した質の高い意見をできるだけ早く出すことです。
結論
今回のRACとSEACの会合により、EUはPFASの規制を実施することになります。しかし、利害関係者や業界の反応により、PFASの全面禁止は実現しないかもしれません。
最終段階に入るまで、RACもSEACも、適用除外や移行期間を含め、PFAS規制のプロセスや実施可能性について詳細な情報を提供することはありません。
セクターの現在の処理スケジュール(暫定的議論結論)は以下の通りです。
終了
- 消費者用混合物、化粧品、スキーワックス
- 金属コーティング、金属製品製造
- 石油・鉱業
オープン
- タラック(織物、椅子張り家具、皮革、衣類、カーペット)
- 食品接触材料および包装
- 建設
未着手
- フッ素系ガスの用途、輸送、エネルギーは2025年の予定
- 医療製品、電子・半導体、潤滑油についてはまだ情報がない
参照:
議論等のニュースについては、ECHAのウェブサイトからご確認いただけます。
Highlights from September RAC and SEAC meetings
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(2023年3月6日掲載)パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)分析|EU|国際規制情報
(2023年2月17日掲載)ECHA、PFAS規制案を公表|EU|国際規制情報
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関連情報
ウェブサイト | REACH REACH規則 SVHC(高懸念物質)分析サービス
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更新日 : 11/29/2024