テレワークの健康 その(3)では、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)、静的ストレッチ(スタティックストレッチ)をご紹介しました。テレワークの休憩時間などに、取り組んでいただけましたでしょうか?今回は、健康的なダイエットについてお話します。
感染対策による行動の自粛もあり、運動不足を感じている方も多いかと思います。以前は、毎日の通勤や、社内を移動する際に歩くことでカロリーを消費していましたが、在宅勤務が増え、自宅でほぼ動かず一日を終えてしまうと、体脂肪が増え、生活習慣病のリスクの要因にもなります。
今回のテーマ「ダイエット」は、多くの方が一度は意識したことがあるのではないでしょうか。ただ漠然と痩せたいからではなく、ダイエットの目的は何か?本当に標準体重より重いのか?痩せていることが健康なのか?なぜ体脂肪が増えたのか?二十歳の頃からどれだけ体重が増加したのか?など、冷静に分析することが大切です。
まずは、現在の自分の状態を知ることから始めましょう!
- 標準体重=身長(m)の2乗×22
- BMI(肥満度を表す指標)=体重(㎏)÷身長(m)の2乗
私の例:56.6÷1.69×1.69=BMI値19.8
※日本の判定基準では、18.5未満やせ、18.5-25未満標準、25以上肥満。
なぜ脂肪は増えてしまうのでしょうか?摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、脂肪として蓄積されます。脂肪が増える主な要因は、食事の取り過ぎ・運動不足・加齢による代謝の低下です。基本的なことですが、ここでも食事と運動が重要になります。
☆食事の取り方を工夫しましょう!
- 脂肪は、就寝時に蓄積されやすいので、就寝3時間前から食事は控えましょう。
- 食事は、野菜から食べることにより、血糖値の上昇が緩やかになります。
- 糖質は、脂肪として蓄えられやすいので、朝食・昼食は通常どおり取り、夕食は控えめにしましょう。
- タンパク質は、筋肉の材料になりますので、しっかり取るようにしましょう。
- 甘い食べ物は、糖分が多いので、間食ではお菓子を控えましょう。(ひと口食べると、止まらなくなってしまいますよね。)
ここで一息、入浴についてです♪
食事30分後に血糖値が高くなるので、その時間帯に40度のお湯に全身浴でゆっくりつかり、代謝を高めましょう。
☆運動は、継続が一番大切です!
- 運動は、日常生活に取り入れるのが効率的です。
週1回のジム通いより、1日30分ほどの運動を週4回行ったほうが、運動効果が高いというデータもあります。自宅近く・駅・会社などでは、エレベーターやエスカレーターは使用せず、なるべく階段を使うことを心がけましょう。歩く際は、大股や早歩きを意識すると、脂肪燃焼効果が高まります。 - 無酸素運動と有酸素運動を組み合わせて行うことが、ダイエットに一番効果的です。
無酸素運動とは、筋肉トレーニングです。継続することにより、筋肉が発達し基礎代謝が上がるため、太りずらい体質になります。筋トレを行うと、筋肉から脂肪燃焼を促す物質が出ます。筋トレの後に、有酸素運動である早歩き・軽いジョギング・自転車などをすることにより、より脂肪燃焼効果が高くなります。
「テレワークの健康」シリーズは、今回が最終回です。この連載が、皆さまのテレワーク生活に少しでもお役に立てばうれしいです。4回にわたりご講読いただき、ありがとうございました!
<参考リンク – テュフ ラインランド ジャパン ウェブサイト>
・テレワークの健康 その(1) テュフ ラインランド グループで共有されている「Healthy habits:Mobile working(テレワークの健康習慣)」
・テレワークの健康 その(2) -免疫力を高めよう!
・テレワークの健康 その(3) -ストレッチの基礎知識
・【最終回】テレワークの健康 その(4) -健康的なダイエット ←今回はこちら
テュフ ラインランド ジャパン
ヘルスキーパー小島卓也
更新日 : 7/28/2021