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塩化メチレン 有害物質規制法(TSCA)に基づく規制 | 米国 | 国際規制情報

Posted by TUV Rheinland Japan on 2023/07/10 10:17:44
TUV Rheinland Japan

環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法「TSCA」に基づき作成されたEPAの塩化メチレンに対する2020年6月のリスク評価および2022年11月の改訂リスク決定に記載されているように、塩化メチレンがその使用条件下で示す、人の健康を損なう不合理なリスクに対処することを提案しています。

2023年5月8日付 - テュフ ラインランド 最新国際規制情報ページに掲載



TSCAは、環境保護庁に対し、TSCAリスク評価で特定された健康または環境への不合理な危害リスクに規則で対処し、化学物質が不合理なリスクを示さなくなるよう、必要な範囲で要件を適用することを求めています。ジクロロメタンとして知られる塩化メチレンは、急性致死性、神経毒性、ヒト発がん性物質の可能性があり、急性リスクだけでなく慢性暴露による癌および非癌リスクもあります。

中枢神経抑制作用は、意識喪失と呼吸抑制を引き起こし、不可逆的な昏睡、低酸素症、最終的な死に至る可能性があり、1980年から2018年までに85件の死亡事故が記録され、その大部分は職業上の死亡事故でした(ユニットII.A.を参照)。

それでもなお、塩化メチレンは、接着剤やシーリング剤、自動車用製品、塗料やコーティングの剥離剤など、さまざまな消費者および商業用途で広く使用されている溶剤です。

特定された不合理なリスクに対処するため、EPAは以下を提案します:

  • 消費者用途の塩化メチレンの製造、加工、商業流通を禁止し、塩化メチレンのほとんどの工業用途および商業用途を禁止する
  • 職場化学物質保護プログラム(WCPP)を義務付ける。このプログラムには、塩化メチレンの特定の継続的使用条件について、吸入暴露濃度規制値の遵守と暴露モニタリングを義務付けることが含まれる
  • 塩化メチレンのいくつかの使用条件について、記録保持および下流への通知要件を義務付ける


コメント最終期限2023年7月3日


関連リンク:G/TBT/N/USA/1988

注)この記事は日本語の参考訳です。こちらの英語が原文です。疑問点等については原文を参照ください。

 

 

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更新日 :7/10/2023

Topics: reach, 国際規制情報, tuv.communication, 化学物質, 製品安全