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新たに1物質をECHA候補リスト(SVHCリスト)に追加 | 国際規制情報

Posted by TUV Rheinland Japan on 2022/07/07 16:42:22
TUV Rheinland Japan

新たに1物質がSVHC候補リストに正式に追加

2022年6月10日、欧州化学品庁(ECHA)は、発がん性や変異原性が懸念されるN-(ヒドロキシメチル)アクリルアミドを高懸念物質(SVHC)の候補リストに追加しました。

今回の追加発表により、年2回見直されるECHAの候補リストには、人の健康や環境に深刻な影響を与える可能性のある224のSVHC*が含まれることになりました。
*Candidate List of substances of very high concern for Authorisation - ECHA (europa.eu)


この中には、化学物質群をカバーする項目もあり、影響を受ける化学物質全体の数はさらに多くなっています(450物質以上)。
候補リストに物質が追加されると、企業は法的義務に従わなければならず、物質が存在する場合は申告する必要があります。

第 33 条(1)は、成形品(製品)の製造者および輸入者に対し、製品中の高懸念物質(SVHC)が 0.1 重量%を超えて存在することを顧客に通知し、製品の安全な使用に関する指示を提供するよう求めています。さらに、成形品の供給者は、廃棄物枠組み指令(WFD)に基づき、ECHAの製品含有化学物質(SCIP)データベースにSVHCを通知しなければなりません。

N-(ヒドロキシメチル)アクリルアミド

CAS no. 924-42-5

含有理由 - 発がん性(57 条 a 項)、変異原性(57 条 b 項)

使用例 - 重合用モノマーとして、フルオロアルキルアクリレート共重合体として、塗料やコーティング剤に含有される。

注)
N-(hydroxymethyl)acrylamide は、(EU スイスを含む。規則 (EU) No. 10/2011 による特定移行限度 (SML) は 0.01 mg/kg(検出されず))、米国、中国において食品接触材料として規制されている。したがって、異なる製品に少量含まれる可能性が非常に高い。
入手可能なデータから、成形品中に 0.1%を超える含有はあり得ないと推定できる。

 

テュフ ラインランドの化学物質分析・試験サービス

テュフ ラインランドでは、SVHC(高懸念物質)分析・リスクアセスメントサービスを提供します。
成形品の各材料に関するリスクアセスメントの実施から、誘導結合プラズマ発光分析(ICP-OES)およびガスクロマトグラフ質量分析(GCMS)を利用したSVHC分析およびレポートまで、3つのステップでサービスを提供します。

詳しくは、お問い合わせください。

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

 

更新日 : 7/4/2022

Topics: reach, 国際規制情報, tuv.communication, 化学物質, 製品安全