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安全データシートの更新 - REACH附属書Ⅱ | EU | 国際規制情報

Posted by TUV Rheinland Japan on 2022/11/08 18:02:51
TUV Rheinland Japan

安全データシート(Safety Data Sheets - SDS)は、物質や混合物の事業者や生産者が、CLP規則(*1)に従った分類や表示、有害成分に関する情報、偶発的な放出や火災の場合の保護具や対策など、一般的かつ安全関連の情報を伝達するために不可欠なものです。

事業者の場合、物質または混合物の最初の納入に関連して、安全データシートを提供しなければなりません。関連する変更(例:有害物質の分類)があった場合、更新版を送付する必要があります。

2020年6月26日、欧州委員会は、安全データシートの作成要件に関して、REACH規則の附属書II(*2)を修正する規則(EU) 2020/878(*3)を公表しました。

移行期間が年末までのため、速やかに変更を実施しければなりません。改正された附属書IIに準拠しない安全データシートは、2022年12月31日までは引き続き使用可能です。移行期間終了後、提供されるすべての安全データシートは、規則(EU) 2020/878のREACH規則の附属書IIに準拠して作成されなければなりません。

変更点

  • 9 項「物理的及び化学的性質」および 14 項「輸送情報」を適応するため、化学品の分類および表示に関する世界調和システム(Globally Harmonized System - GHS)の第 6 および第 7 改訂版を追加
  • CLP 規則付属書 VIIIに基づく UFI コードは、包装のない混合物の安全データシートの 1.1 項で提供する必要があります。包装のある混合物のUFIを任意に含めることも、安全データシートの1.1項に記載することができます
  • 3 項の登録物質に関する補足情報(特定の濃度限界値、M係数、急性毒性推定値がある場合はその表示)
  • ナノフォームに含まれる物質に関する特定要求事項
  • 物質および混合物が内分泌かく乱物質を含む場合の具体的な要求事項を含む

    (*1) 物質および混合物の分類、表示および包装に関する 2008 年 12 月 16 日の欧州議会および理事会規則(EC)No1272/2008
    (*2) 化学物質の登録、評価、認可および制限(REACH)に関する 2006 年 12 月 18 日の欧州議会および理事会の規則(EC)No 1907/2006 の附属書 II を修正する。
    (*3)化学物質の登録、評価、認可および制限(REACH)に関する欧州議会および理事会の規則(EC)No 1907/2006 の附属書 II を修正する 2020 年 6 月 18 日の欧州委員会規則(EU)2020/878。

REACH main

注)この記事は日本語の参考訳です。こちらの英語が原文です。疑問点等については原文を参照ください。

 

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更新日 : 11/8/2022

Topics: reach, 国際規制情報, 化学物質