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ドローン搭載遭難者捜索レーダーの実験試験局の登録点検を実施

Posted by TUV Rheinland Japan on 2024/08/22 16:16:04
TUV Rheinland Japan

テュフ ラインランド ジャパン株式会社(登録番号;関検第0058号)は、国内無線機器メーカー向けにドローン搭載遭難者捜索レーダーの実験試験局の登録点検を実施しました。

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近年、山岳遭難事故は増加の一途をたどり、大きな社会問題となっています。

令和5年の山岳遭難は発生件数が3,126件と前年対比111件増加し、昨年に引き続き統計の残る昭和36年以降最多となりました。インバウンド需要に伴う訪日外国人の遭難発生件数の増加も目立ちます。また、遭難した際に携帯電話や無線機などの通信手段が何らかの理由により使用できなかったケースが全体の4分の1にも上りました。
参考文献:警察庁生活安全局生活安全企画課「令和5年における山岳遭難の概況等」

 

これらの状況を踏まえ、遭難事故発生時にドローン等の最新技術を駆使した人命救助への期待が高まっています。

 

今回テュフ ラインランド ジャパンが登録点検を行ったドローン搭載遭難者捜索レーダーは、山岳遭難を含む遭難事故全般に対応した24GHz帯のレーダーで、見通し内および樹木の陰等見通し外における遭難者の捜索用途で開発されました。

 

従来の電波法においては24GHz帯のレーダーのドローンへの搭載は認められていますが、その空中線電力の上限は20mWと比較的低く、広範囲を捜索する用途では実用に耐えられるかどうか不安がありました。

 

今回、実験試験局制度を利用し、空中線電力の上限を大幅に引き上げ、実際に使用する場面を模擬した様々な状況下での実験データの取得が可能となりました。テュフ ラインランド ジャパンの電波暗室を用いたハイパワー無線機器の測定で、無線特性をしっかりと確認できるように工夫し、点検を実施しました。

 

点検年月

24年4月

用途

ドローン搭載遭難者捜索レーダー

周波数

24GHz帯

電力(EIRP)

約11W

送信アンテナ

8エレメント

試験方法

電波暗室を用いた置換法


 

テュフ ラインランド ジャパンは、総務省の登録を受けた認証機関および登録検査等事業者として、電波法認証サービスを通して社会に貢献しています。

 

製品のニーズに合わせて、さまざまな試験・国際認証サービスと組み合わせたサービスの提供も可能です。今後、新たに無線機器を搭載した製品の展開を検討されている方はぜひ、お気軽にご相談ください。

 

 

テュフ ラインランド ジャパン関連サービスページ

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)

更新日 : 8/23/2024

 

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Topics: IoT, 通信機器, tuv.communication, IT機器