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Matter認証プロセスを徹底解説 : 3 - Matterの仕様書とバージョン

Posted by TUV Rheinland Japan on 2024/11/12 17:02:16
TUV Rheinland Japan

テュフ ラインランドはConnectivity Standards Alliance(以下、CSA)のMatter認定試験所として、認証やアライアンスに関するご質問や認証試験に関するご相談を多くいただきます。

Matter認証に関するあらゆる疑問・質問にお答えするため、認証試験に関わる専門家が、エンジニアの視点で解説するシリーズ連載(全7回)を開始します。

  • アライアンスに加入したが、次に何をすべきなのかわからない。
  • 製品設計を計画する際、認証に関して準備すべきことがわからない。

このような問題や状況を、専門家が一つ一つ紐解いていきます。シリーズ全体を読んでいただくと、つまずきポイントを回避いただけるように、順を追って説明していきます。

 

Matterの仕様書とバージョン

第三回目は、「Matterの仕様書とバージョン」について解説します。

1.仕様書

Matterの仕様書はCSAのウェブサイトで公開されており、CSA会員でない方でも閲覧やダウンロードが可能です。

Matterに関しては以下4種類の仕様書があります。
  • Matter Core Specification
  • Matter Device Library Specification
  • Matter Application Cluster Specification
  • Matter Standard Namespace Specification (バージョン1.2以降)


それぞれの仕様書を詳しくみていきます。

i.    Matter Core Specification

     Matterにおける主要な仕様書で、通信プロトコルに関する主要な内容が記載されています。

    以下の内容が含まれています。

  • Matter通信、電文の全体の構成
  • 認証・暗号化方式、セキュリティ
  • 初期接続方法(コミッショニング)
  • データモデル・システムモデルの定義
  • 各サービスの定義
    Matter Core Specificationを読むことで、Matterの通信メカニズムについて理解することができます。

ii.   Matter Device Library Specification
      Matter Device Library SpecificationではMatter対応デバイスタイプと、それらの要件を定めています。

     例えば、以下のようなデバイスタイプがあり、それぞれが具体的に規定されています。
  • On/Offライト
  • 人感センサー
  • ドアロック
  • ロボット掃除機
  • 家庭用エアコン
  • EVチャージャー

   この仕様書(Device Library Specification)では、それぞれのデバイスタイプに対する要求事項がClusterベースで記述されています。Clusterの詳細は次の   「Matter Application Cluster Specification」で定義されています。

iii.  Matter Application Cluster Specification
      Matter Application Cluster Specification はMatterのCluster(各機能群)について定義がされており、Clusterに含まれるFeature、Attribute、Command等が規定されています。

     例えば、On/Off Clusterには「OnOff」「OnTime」「OffWaitTime」というAttributeが存在し、「On」「Toggle」「OnWithTimedOff」というCommandが用意されています。これらAttributeがどのようなデータで、各Commandが何を実行するかが詳細に記述されています。
  
iv.    Matter Standard Namespace Specification
     1で紹介した「Matter Core Specification」の付属文書です。



 ✒️  まとめ  ✒️
通信に関する内容は「Matter Core Specification」で定義されます。

また、各Matter機器のデバイスタイプは「Matter Device Library Specification」で定義されており、各デバイスタイプで要求されるClusterの定義は「Matter Application Cluster Specification」で規定されています。これらは相互に関連しています。


2.バージョン

現在、Matterには1.0、 1.1、 1.2、 1.3、1.4*の各バージョンが存在します。これまでのところ、新しいバージョンは半年ごとにリリースされています。
新バージョンでは新しいデバイスタイプやClusterが追加されるなどのアップデートが行われています。

上記4つの仕様書は、それぞれのバージョンごとに提供されています。
Matter認証申請を行う際には、対象とするバージョンを指定し、そのバージョンに沿った仕様書に従って進めることが求められます。

*Matter 1.4は2024年11月7日にリリースされました(詳細はこちら)。



次回は「PICS、PICSツール」について解説します。
シリーズ連載では、皆様から寄せられる質問の中から特に知っておくべき情報を厳選し、わかりやすくご説明していく予定です。今回の内容に関するご不明点や、具体的な認証試験に関するご質問がございましたら、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。

 

関連情報

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

 

【シリーズ連載】Matter認証プロセスを徹底解説(全7回予定)

  1. Matter認証申請の手順 
  2. Matter認証試験の手順 
  3. Matterの仕様書とバージョン←今回

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)

更新日 :11/12/2024

 

 

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Topics: IoT, 通信機器, tuv.communication, IT機器