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Matter認証プロセスを徹底解説 : 1- Matter認証申請の手順

Posted by TUV Rheinland Japan on 2024/08/02 15:50:32
TUV Rheinland Japan

テュフ ラインランドはConnectivity Standards Alliance(以下、CSA)のMatter認定試験所として、認証やアライアンスに関するご質問や認証試験に関するご相談を多くいただきます。

Matter認証に関するあらゆる疑問・質問にお答えするため、認証試験に関わる専門家が、エンジニアの視点で解説するシリーズ連載(全7回)を開始します。

  • アライアンスに加入したが、次に何をすべきなのかわからない。
  • 製品設計を計画する際、認証に関して準備すべきことがわからない。

このような問題や状況を、専門家が一つ一つ紐解いていきます。シリーズ全体を読んでいただくと、つまずきポイントを回避いただけるように、順を追って説明していきます。

 

Matter認証申請の手順

第一回目は、「Matter認証申請の手順」について詳しくご紹介します。

 

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①CSA入会 
Matter認証申請はCSAの会員のみ行えます。
CSAへの入会をお願いします。

②VID申請 
認証申請にはCSA発行のVIDVender ID)が必要です。
こちらもCSAに申請し、発行してもらう必要があります。

③製品開発 
製品開発を行います。

④ネットワークトランスポート(下位通信メディア)の選択
認証製品がどの下位通信メディアを使用するかをWi-Fi、Thread*、Ethernetから選択します。

また、初期接続時(Commissioning時)にBluetoothを使用するかどうかも選択が必要です。
各下位通信メディアについて、CSA様式の証明書(Attestation)を提出する必要があります(ネットワークトランスポートの証明書)。

*下位通信メディアでThreadを使用する場合は、Threadの認証の取得が必要です。

⑤認証試験
テュフ ラインランド ジャパンでの認証試験です。 こちらについては別の記事でご紹介します。認証試験完了後、テストレポートを発行し、CSAに送付します。

⑥認証申請 
認証申請手続きはCSAホームページにあるウェブツールから行います。必要書類をそろえ、ツールからアップロードします。
一部申請手続きは⑤認証試験実施前でも可能です。

⑦承認 
CSAによる審査が行われ、適合と判断された場合は適合証明書が発行されます。この時点で「認証取得」となります。

⑧DCLエントリー 
認証承認されると、CSAにより認証・機器情報がDCL(Distributed Compliance Ledger / ブロックチェーン)にエントリーされます。また、CSAよりCD、証明書が発行され、CSAホームページに認証取得済み製品として掲載されます。

 

以上でMatter認証プロセス完了です。

シリーズ連載では、皆様から寄せられる質問の中から特に知っておくべき情報を厳選し、わかりやすくご説明していく予定です。今回の内容に関するご不明点や、具体的な認証試験に関するご質問がございましたら、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。次回は「Matter認証試験の手順」に焦点を当てて詳しく解説いたします。

 

関連情報

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

 

【シリーズ連載】Matter認証プロセスを徹底解説(全7回予定)

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  2. Matter認証試験の手順 

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)

更新日 :8/23/2024

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Topics: IoT, 通信機器, tuv.communication, IT機器