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デマンドレスポンスの通信規格
2013年5月に、経済産業省主催による検討委員会において、「デマンドレスポンス・インターフェース仕様書」が策定されました。(現在は「1.1版」が最新版)。この仕様書は、電力事業者などの供給側とアグリゲータなどの需要側の通信に必要な仕様が規定されており、このベースとなっているのが、OpenADRアライアンスによるOpenADR 2.0b仕様です。
製品に認証や規格の普及促進を行う国際標準化団体として2010年に設立したOpenADRアライアンスは、自動デマンドレスポンス(Auto-mated Demand Response)に必要な仕様を取り決め、実装上必要な仕様を規定することにより、相互接続性(インターオペラビリティ)可能な規格を策定しています。
2014年には、OpenADR2.0bプロファイル規格が、国際電気標準会議 (IEC) により、公開仕様書として承認されています。現在は特に北米を中心に実証や実用化が進んでいますが、今後、日本だけでなく、世界において、デマンドレスポンス実証に中心的な役割を担っていくと考えられます。さらに「バーチャルパワープラント」への適用に関する検討も進んでおり、その標準通信仕様としても期待されています。
- 続く -
Japan Industry News 2016年8月掲載記事の日本語訳です。
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