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日本向け防爆規格認証サービス、認証第一号は、スイスRheonics社

Posted by TUV Rheinland Japan on 2024/06/20 9:03:03
TUV Rheinland Japan

テュフ ラインランドは2024年3月6日に、スイスのRheonics GmbHに対し日本向け防爆認証を発行しました。

 

 

 

テュフ ラインランドが2022年12月に厚生労働省より防爆の外国立地の登録型式検定機関として登録されて以来、最初の日本向け防爆認証発行となります。

今回の日本向け防爆認証は、IECEx 機器認証スキームにより、既存のIECEx認証を活用した認証になります。IECEx 認証を取得しこのスキームを活用することで、各地域別の防爆認証取得をよりスムーズ進めることができます。

テュフ ラインランドでは、今後もIECEx機器認証スキームを活用した世界各国での防爆認証サービスを促進してまいります。

 

Rheonics社への認証書発行について

今回日本向け防爆認証の認証書を発行した製品は、スイスに本社を置くRheonics社が製造するインライン式粘度計と密度計です。防爆構造として、本質安全防爆による認証を行いました。

rheonics HP

Rheonics_Japan_Ex_certification (Medium)

IECEx機器認証スキームの活用による防爆規格認証とは

IECExとはIEC規格に基づいた、電気機器の分野における国際的な防爆規格認証制度です。
この制度の目的は以下のようなものがあります。

  • 発性雰囲気内で使用される機器の安全性の維持
  • 試験および認証費用の引き下げ
  • 市場に製品が供給されるまでの時間短縮
  • 適合性審査過程の国際的信頼性の維持
  • 国際的信頼性を保持する適合性評価データの一元化
  • 国際取引およびサービスの促進


IECEx機器認証スキームは、IEC規格を唯一の適用規格として、これに適合する防爆電気機器に対してスキームの認めた認証機関(ExCB)が発行した適合証を、 加盟各国が自国の適合証と同等のものとして受け入れることを最終目標としています。
現在、IECEx適合品を無条件で受け入れている地域はまだ少ないですが、各国でIEC規格を検定の基準とする動きが進んでいます。 日本は2005年にIECExスキームに加盟しています。

IECEx 加盟国

 

外国登録型式検定機関とは

 

日本の労働安全衛生法では、防爆構造を持つ電気機械器具のメーカーは、厚生労働大臣の登録を受けた登録型式検定機関が行う当該機械等の型式について検定を受けなければならないと定められています。

テュフ ラインランドは、2022年12月1付けで厚生労働省より外国登録型式検定機関として登録されました。これにより、テュフ ラインランドは厚生労働省に指定されている型式検定を行い、日本の市場で流通可能な型式検定合格証を発行できるようになりました。

 

 

テュフ ラインランドより提供できるサービスについて

テュフ ラインランドでは、以下のようなサービスを提供しております。

  • ワンストップサービス:日本の型式検定だけでなく、IECExや欧州ATEX等の認証書が発行できます。
  • 認証サポート体制:IECExスキーム加盟国に対する防爆認証について、テュフ ラインランドのサービスを利用できます。
  • 世界各地域でのコミュニケーション:世界中各地域のオフィスで、現地スタッフが対応します。
  • 防爆以外のあらゆる認証も同時に評価:防爆のみならず、圧力機器、機能安全、EMCなど幅広いサービスを世界各地のオフィス、試験所から提供しています。

今後もサービス体制を拡充していき、皆様のよき認証パートナーとなるべく、事業を成長させて参ります。

 

 


お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

更新日 : 6/20/2024

 

Topics: IECEx, IECEx certification, 防爆, 製品認証, 製品安全