2025年5月14日、ドイツ本社からサイバーセキュリティ専門家のセルゲイ・ビバドフ氏を迎え、サイバーセキュリティに関するセミナーが開催されました。
セミナーでは、CRA(Cyber Resilience Act)に関する基礎的な内容から、最新の整合規格の情報、そしてCRAを含むサイバーセキュリティ関連の規則や規格についての興味深い議論が行われました。
サイバーセキュリティの技術トップによる最新情報と規格背景が満載
CRAノーティファイドボディ認定の申請対応者、欧州のサイバーセキュリティ関連法規・整合規格の委員会メンバーが講師(ビバドフ氏)
午前のセッションでは、IEC 62443-4-1およびIEC 62443-4-2の要求事項、脅威分析およびリスク分析の基本的な概念についての講義が行われました。参加者のみなさまにサイバーセキュリティの基礎知識を再確認し、理解を深めていただきました。
午後のセッションでは、CRAに関連する詳細な適合プロセスや、Module B+C、Module Hに関する審査の視点が紹介されました。上市後の製品や現在開発中の製品に関する質問や、整合規格が公開されていない中でのCRA適合宣言に関する質問が多数ありました。ビバドフ氏はCRAのノーティファイドボディとして、申請した際の当局との議論や、これまでの認証機関ならびに委員会メンバーとしての経験を踏まえ、法的には記載されていない点について意見を述べました。日本での議論では得られない深い見解が引き出され、表面的な要求事項や対応に関する説明以上に、背景についても参加者に理解いただけました。
その他、CRAを含むサイバーセキュリティに関する最新の整合規格の情報や、現在策定中である41個の整合規格の背景についても説明がありました。CRA強制化直前でありながら、高リスク品以外の整合規格策定が計画されていることについても触れ、その理由についても解説がされ、参加者にとっては今後の法規制への対応に役立つ貴重な知見となったのではと思われます。
セミナー中は随時質問を受け付ける形で進められ、さらには参加者同士での活発なディスカッションが生まれる実りある場となりました。その後の懇親会でも、同業者や他業種の方々を含め、サイバーセキュリティ対策に取り組んでいるメンバー同士の情報共有や意見交換が活発に行われました。
テュフ ラインランドのサイバーセキュリティ・サイバーレジリエンス法に関する取り組み
今回のセミナーは、サイバーセキュリティ分野における最新情報の共有と、業界の専門家との交流の場となり、多くの参加者にとって大変有意義な経験となりました。テュフ ラインランドでは、今後もサイバーセキュリティに関する教育とサービスの提供を継続し、業界のニーズに応えていきます。
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総合評価
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更新日 : 6/23/2025





