米国環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法(TSCA)に基づき、トリクロロエチレン(TCE)による人体への不当な危害リスクへの対応を提案しました。
2023年10月31日付 - テュフ ラインランド 最新国際規制情報ページに掲載
EPAは、トリクロロエチレンへの慢性的な吸入および経皮曝露によるがん(肝臓、腎臓、神経毒性、免疫毒性、生殖毒性、発達毒性)だけでなく、がん以外の影響(肝臓毒性、腎臓毒性、非ホジキンリンパ腫)を含む、トリクロロエチレンへの曝露に関連する重大な健康への悪影響により、トリクロロエチレンが健康を害する不合理なリスクをもたらすと判断しました。神経毒性もあり、あらゆる曝露経路でヒトに対して発がん性があります。
EPAは以下を提案しています。
- TCE の製造(輸入を含む)、加工、商業流通、およびあらゆる用途での トリクロロエチレンの工業的・商業的使用を禁止する。
- 工業用前処理施設、工業用処理施設、または公有処理施設への トリクロロエチレンの廃棄を禁止し、かつ
- 記録保持および下流への通知要件を定める
トリクロロエチレンは、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の製造、蒸気やエアロゾルの脱脂、潤滑剤、グリース、接着剤、シーリング剤など、さまざまな産業、商業、消費者用途で溶剤として広く使用されています。
公開協議は2023年12月15日まで。
関連リンク:連邦官報
注)この記事は日本語の参考訳です。こちらの英語が原文です。疑問点等については原文を参照ください。
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更新日 : 12/1/2023