欧州食品安全機関(EFSA)はこのほど、ビスフェノールA(BPA)に関する最終科学的見解を発表しました。BPAは、特定のプラスチックや樹脂を製造するために他の化学物質と組み合わせて使用される化学物質です。
2023年4月21日付 - テュフ ラインランド 最新国際規制情報ページに掲載
BPAは、例えば、ウォーターディスペンサー、食品保存容器、再利用可能な飲料ボトルの製造に用いられる透明で硬いタイプのプラスチックであるポリカーボネートプラスチックに使用されています。また、食品や飲料の缶や桶の保護膜やライニングに使用されるエポキシ樹脂の製造にも使用されている物質です。
食品容器に使用されるBPAなどの化学物質は、ごく微量でも含まれる食品や飲料に移行する可能性があるため、EFSAの科学者は新しいデータを考慮しながら、定期的にその安全性を確認しています。
EFSAの科学者は、1日あたりの耐容1日摂取量(TDI)を、これまでの暫定値である1日あたり体重1kgあたり4マイクログラム(400万分の1グラム)から、0.2ナノグラム(22億分の1グラム)に設定しました。
新たに設定されたTDIは、約2万倍低い値です。
EUの意思決定者、すなわち欧州委員会と加盟国の代表は、食品包装から食品に移行する可能性のある化学物質の量の制限を設定する責任があります。
BPAに関するEFSAの科学的助言は、今後、消費者を保護するために取るべき適切な規制措置に関するEU議員間の議論に反映されます。
関連リンク:欧州食品安全機関(EFSA)、ビスフェノールAに関する最終科学的意見を発表
注)この記事は日本語の参考訳です。こちらの英語が原文です。疑問点等については原文を参照ください。
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更新日 : 6/8/2023