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食品接触材料試験サービス - 食品器具、容器包装

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/01/08 11:35:05
TUV Rheinland Japan

家庭で使う食器や調理器具をはじめ、食品メーカーが製造工場で使用する食品製造機械まで、食品への接触が意図される食品容器や容器包装などの食品接触材(フードコンタクトマテリアル)に対するステークホルダーからの法令遵守要求が高まっています。

テュフ ラインランドは、欧州やその他の国の要求事項に対する試験の実施、テストレポートなど、お客様のスムーズなマーケット参入をサポートします。

 

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EUにおけるフードコンタクトマテリアル

食品に接触する素材および製品(フードコンタクトマテリアル:以下FCMと表記)とは、包装、容器、調理器具など、食品との接触が意図されるすべての素材および製品を意味します。これらは、プラスチック、ゴム、紙、金属類など、さまざまな素材を使用しています。また、FCMは、コーヒーメーカーなどの加工機や製造機械に使用されるもの、運搬に使用される容器、人の消費が意図される水と接触する素材(例:ペットボトル)も含みます。

 

食品に接触する素材および製品に関する規則(EC)No 1935/2004

EUでは、食品と接触する材料や製品は、(ECNo 1935/2004で規制しています。

1. 適用範囲

 完成した状態の素材および製品で、かつ下記に該当するもの:

  • 食品と接触することを意図している、または
  • 既に食品と接触しており、その目的が意図されている、または
  • 通常の予見可能な使用条件の下で、食品に接触する、または製品が食品に移行することが当然のこととして予期されるすべての素材および製品

(ECNo 1935/2004Annex 1 には次のようにFCMの製造で使われる素材および製品がリスト化され、具体的な要求事項が適用されます。

1.アクティブ/インテリジェント素材および製品2. 接着剤
3. セラミック
4. コルク
5. ゴム
6. グラス
7. イオン交換樹脂
8. 金属類・合金
9. 紙・段ボール紙

10. プラスチック
11. 印刷用インク
12. 再生セルロース
13. シリコン
14. 繊維
15. ニス・塗料
16. ワックス
17. 木材

2. 要求事項

FCMを製造する際、製造にかかわる規制および品質管理規制を満たしていることが要求されます。また、通常または予見可能な使用において、食品に次のようなFCMの成分移行があってはなりません。

  • 人の健康を危険にさらす、または
  • 食品構成に許容範囲以上の変化をもたらす、または
  • 官能特性(味、においなど)に変質を引き起こす

 

特定の物質または物質グループへの規制

(EC) No 1935/2004の要件を満たすために、特定の物質または物質グループは、以下のEU規則および指令の要件も満たす必要があります。

     
プラスチック材料・製品 (EU)No.10/2011
陶器   84/500/EEC
ゴム製おしゃぶりやその他おしゃぶりからのN-ニトロソアミン およびニトロソ化可能性物質    93/11/EEC
塩化ビニルモノマー含有材料および成形品    78/142/EEC
特定のエポキシ誘導体(BADGE、BFDGE、NOGE)   1895/2005/EC

EC規則または指令の対象でなく、規制されていない材料については、ポリシーステートメント(ガイドライン)があります。

 

EC市場向け、フードコンタクトマテリアルの一般的な試験

試験 試験の詳細 試験の例

溶出試験

総移行量制限

本試験では、フードコンタクトマテリアルの全体的な不活性をチェックします。

適切な食品疑似溶媒と時間・温度条件で、製品の実際の使用状況をシミュレートした後、食品疑似溶媒を蒸発し、フードコンタクトマテリアルから溶出する残留物の総重量をチェックします。

この重量を規則によって設定された限界値と比較します。

  • 3%酢酸
  • 異なる濃度のエタノール
  • イソオクタン
  • 精製オリーブオイル
  • ポリ(2、6-ジフェニル‐フェニレンオキシド(Tenax)

溶出試験

特定移行量制限

本試験では、材料のモノマーまたは添加剤が食品中に溶出する可能性があるか確認します。

試験の原理は、総移行量試験と同じですが、使用状況をシミュレートした後、個々の化学物質またはそれらグループの分析のために疑似溶媒を採取します。

各物質の特定移行限度が適用されます。

  • アクリロニトリル
  • ニトロソアミン
  • ホルムアルデヒド
  • メラミン
  • ビスフェノールA
  • カプロラクタム

全含有物質の試験

残留物質

本試験では、意図的に添加された物質または汚染物質の合計残存量を確認します。

サンプルは、特定の物質または物質群を特定するために完全に消去するか分解します。

  • 重金属
  • VOC(揮発性有機化合物)
  • イソシアネート
  • PCP(ペンタクロロフェノール)
  • 塩化ビニル

 

適合宣言

(EC)No 1935/2004に従って、FCMには、製造業者あるいはサプライチェーンの販売業者からの適合宣言(DoC)が必要です。適合宣言は、特定の要求事項がある場合に必要で、製品仕様に関する情報と製品が該当する法規制を遵守している旨を責任を負う当事者が明記する必要があります。


テュフ ラインランドは、製造業者または輸入者が署名する適合宣言書の作成をサポートしています。このような宣言書を発行するには、(EC) No 1935/2004およびその関連法令の遵守を証明する技術文書が必要です。



テュフ ラインランドの食品接触材適合性試験サービス

欧州、ドイツ、フランス、イタリアなどのEU各国をはじめ、米国、南米、中国、タイ、台湾など各国の食品衛生法への適合試験サービスを提供しています。


食品接触材適合性試験サービスの流れ

試験サービスの流れをご確認ください。


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各国の食品接触材適合について、よくわからないことやお困りのことがありましたらお問合せ下さい。お見積りから分析サンプルなどについて丁寧にサポートします。


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Topics: tuv.communication, 化学物質, 食品衛生法, 欧州