電気自動車の充電方式には「普通充電」と「急速充電」があります。急速充電は普通充電より電流を多く流し、早く充電ができます。日本ではCHAdeMO(チャデモ)方式が急速充電の標準の規格とされています。チャデモは、日本発の電気自動車用急速充電規格の国際標準として承認され、大きな注目を浴びました。日本のみならず、欧州でもチャデモ方式の充電器は広く普及しています。このほか、「コンボ方式」という欧米の標準規格、中国のGB規格が存在し、国際規格として承認されています。コンボ方式は、欧州で普及が進んでいる電気自動車や電動トラックなどに対応した充電システムです。
2016年11月末、ドイツの自動車メーカーを中心とする6社が協力し、このコンボ方式を採用した急速充電器のインフラ整備事業を開始するという発表がありました。欧州では高速道路や幹線道路を中心に、350kWという超高出力の急速充電システムを設置することで充電インフラを配置し、急速充電の利便性を実現させることを目標としています。
テュフ ラインランド ジャパンは、欧州の急速充電システムCCSの評価・認証を開始しました。これはIEC 61851-1*1, IEC 61851-23*2に基づいた評価・認証です。日本が牽引するチャデモ方式、中国のGB規格とならび、今後コンボ方式は欧米で広く普及することが予想される規格です。
*1電気自動車コンダクティブ充電システム-第1部:一般要求事項
Electric vehicle conductive charging system - Part 1: General requirements
*2電気自動車コンダクティブ充電システム-第23部:直流充電ステーション
Electric vehicle conductive charging system - Part 23: DC electric vehicle charging station
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