産業用ロボットはこれまで、安全性を確保するため、人と隔離された形で使用されてきました。センサーや制御技術の発展に伴い、産業用ロボット国際規格(ISO 10218)の最新版では、人とロボットの共存・協働作業が認められています。日本でも、2013年の労働安全衛生規則の一部改正に伴い、安全柵などの設置義務が緩和され、作業者とロボットの協働作業が可能となりました。
その一方、人と一緒に作業するロボットに対しては安全評価が重要となります。
ファナック株式会社の協働ロボットCR-35iA は、世界初となる35kgの高可搬タイプの協働ロボットです。安全柵を必要としないため、人とロボットが一緒に作業することで、重量物の搬送や部品の組み付けなどさまざまな作業において、作業効率を上げることが可能です。
この製品はテュフ ライランドにより、欧州機械指令およびEMC指令への適合性評価が行われ、第三者認証TÜVライセンスを取得しています。
ファナックウェブサイト:
http://www.fanuc.co.jp/ja/product/new_product/2015/201503_kyoudourobot.html
写真提供:ファナック株式会社
今後幅広い分野での協働ロボットの需要が見込まれています。安全性評価は、協働ロボットを使用する企業の安全確保と作業効率化につながります。