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テュフ ラインランド 、ルネサス エレクトロニクスの新ソリューション「RX Functional Safety」のソフトウェアに、世界初の国際規格IEC 61508 SIL3の認証を発行

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/03/07 10:00:00
TUV Rheinland Japan
テュフ ラインランド ジャパンは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の新しいソリューションとなる「RX Functional Safety」のソフトウェアに対し、認証を発行しました。

中でも、マイコン二重化構成における相互診断と複数のソフトウェアの分離を同時に実現する機能については、機能安全の国際規格IEC 61508 SIL3の認証をソフトウェア単体製品としては世界で初めての発行となります。

 

国際規格IEC 61508とは

IEC 61508は電気・電子・プログラマブル機器で安全を担保するための規格です。インダストリー 4.0やソサエティ 5.0という言葉が提唱され産業構造がインテリジェント化していく中において、安全確保の一つのガイドラインとして年々注目度が上がっています。IEC 61508の認証を取得することによって製品の安全性を安全度水準(SIL = Safety integrity level)と共に容易に証明することが可能となります。また、IEC 61508への適合確認は製造者以外では困難なことから、特にサードパーティ製のソフトウェアを機能安全向けとして販売するためには認証取得済みの製品であることが必須となります。

RENESAS

ルネサス エレクトロニクスのインダストリアルソリューション事業本部 IAソリューション事業部の事業部長、傳田 明氏は、次のように述べています。「人と共存するロボット開発が脚光を集める一方、機能安全対応の障壁の高さが大きな課題となっているお客様を多く見てきました。今回のソリューションは、こうしたお客様の救世主に成り得ると確信しており、これにより機能安全対応の産業機器の普及が劇的に加速するでしょう」。

テュフ ラインランド ジャパンの機能安全の担当部門である産業サービス部 部長 中尾征嵩は、「機能安全の考え方がさまざまな製品に広がるにつれ、開発期間の短縮、コスト削減のニーズはますます高まると考えます。今回、テュフ ラインランドが認証を発行したルネサス エレクトロニクスのソリューションは、機能安全マイコンに必要な診断の機能や過去のソフトウェア資産の流用を容易にする機能をもっているため、機能安全製品の開発に新たに取り組まれるお客様だけでなく、これまで取り組まれてきたお客様においても、開発の効率化を図れるものと期待しております」と述べています。

テュフ ラインランドは、生産設備、化学プラント、各種発電所などリスクの高い安全システムにおいて、豊富な評価経験があります。これらの経験に基づいた認証プロセスにより、国際的に信頼性の高い機能安全評価・認証サービスを展開してまいります。

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

Topics: 産業機械, tuv.communication, 機能安全