本ブログをご覧の皆さまも、家電製品や自動車などに貼られた環境ラベルを一度は目にされたことがあるかと思います。Co2削減やリサイクルなど環境問題への関心や、家電製品や自動車のランニングコストを削減する目的で、環境ラベルを意識されている方も多いと思います。また、製品を比較購入される際の指標として、利用される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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家電製品に貼られた「統一省エネラベル」、パソコンに貼られた「国際エネルギースタープログラム」、自動車には「燃費基準達成車ステッカー」といった、環境や省エネに配慮した製品であることを示す環境ラベルと呼ばれるものは、国や地方公共団体を含めると非常にたくさんの種類が存在します。国内だけでなく、グローバルに認められた環境ラベルも多く、さまざまな国で使用されています。
今回は、環境ラベルの一つである、TCOというラベルを紹介します。TCOは、スウェーデンで生まれたIT製品に特化した環境ラベルの一つです。対象となるIT製品カテゴリーは、ディスプレイ、ノートPC、スマートフォン、タブレット、オールインワンPC、デスクトップPC、プロジェクタ、ヘッドセットの8つに絞られています。
TCO認証ラベルは、これまでの単なる省エネや有害物質の削減といった環境ラベルではなく、IT製品のライフサイクル全体の、持続可能性リスクに関する環境ラベルになっています。具体的には、製品の環境性能やリサイクルといった項目に加え、メーカーの労働環境、環境マネジメント、紛争鉱物問題への対応といった、CSR項目での規定レベルの取組みも求められます。TCO認証ラベルを製品に貼付したい企業は、企業の行動規範への明記も求められるため、まさに組織全体での取組みが必要となります。企業としてもTCO認証ラベルを製品に貼ることで、CSRに積極的に取り組んでいる企業として、消費者にアピールすることができるわけです。
グローバルに通じるTCO認証ラベルが添付されている製品を選ぶ消費者側に立つと、その製品を製造している企業の取り組みが分かるため、安心して購入できるというメリットがあります。企業の社会的責任が重要視され、ヨーロッパを中心に、購買条件の一つとしてTCO認証取得を要求する公的機関・民間企業が増えているのも事実です。TCO認証ラベルの付いた製品を購入する企業は、企業としても社会的責任を果たしていることに繋がるからです。
製品ライフサイクルを通して、環境や社会的責任の要求が世界各国で高まる中、製品の購入者、メーカー双方にとって、TCO認証の役割と重要性が高まっています。テュフ ラインランド ジャパンは、日本で唯一のTCO認証機関です。TCO認証に必要となる試験・評価・監査をワンストップで提供しており、製品のTCO認証取得を適切にサポートします。
TCO認証にご興味のある、または取得をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)
【参照】環境ラベル等データベース
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/