テュフ ラインランド ジャパン テクノロジーセンター(GTAC、横浜市都筑区)のミリ波帯専用電波暗室を使用した、車載用ミリ波帯無線設備の試験サービスをご紹介します。
ミリ波帯専用電波暗室(GTAC)
テュフ ラインランド ジャパンは、ミリ波帯専用電波暗室、最新の測定機器で、車載用ミリ波帯無線設備の試験を行っています。お客様より多くのお問い合わせをいただいており、これまでニュースなどでお伝えしてきた内容を最新情報に更新し、ブログでご紹介します。
車載レーダーやWiGigなどで利用されるミリ波帯無線設備・製品の増加
自動車の安全運転に対する意識の高まりや、自動走行の実現に向けて、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems 先進運転支援システム)の普及や開発が加速しています。ADASの中で、先進緊急ブレーキ(AEBS)、車間距離制御装置(ACC)、後側方障害物警報、歩行者認識などに、ミリ波帯レーダーが使用されています。また、ハンズフリー用途のセンサーや、車内での人感センサーとしても使用されています。ミリ波帯レーダーは、自動走行するロボットにも使われる技術です。
情報家電機器やモバイル端末などにおける、大容量コンテンツの高速転送可能なシステムとして、ミリ波帯の無線を使用するIEEE802.11ad / WiGigなどの国際標準規格に準拠したシステムの開発が進められています。さらに、低遅延、大容量通信を可能とする第5世代移動通信システム(5G NR)の市場拡大に伴い、2019年初めから5G基地局・端末機器の試験依頼が急激に増加しています。
ミリ波帯専用電波暗室でのOTA試験サービス
テュフ ラインランド ジャパンは、無線部とアンテナが一体となった無線設備の放射測定(OTA)が可能なミリ波帯専用電波暗室で、ノイズの少ないミリ波帯のアンプ、広帯域の占有帯域幅を測定できる最新の最上位シグナル・スペクトラムアナライザの測定機を用いて、OTA試験サービスを提供しています。2020年7月時点で、ミリ波専用電波暗室を配備し、専用の試験環境で試験サービスを提供している第三者認証機関は、テュフ ラインランド ジャパンのみです。
OTA試験サービスの特徴
- 数GHzの広帯域な占有周波数帯域幅の測定が可能
- 日本電波法認証、FCC、REDなどの各国認証取得をサポート
- 専用電波暗室により、5Gの放射測定(OTA)・ビームフォーミング試験が可能
- アンテナ放射パターン測定可能
- WiGig(60GHz帯小電力データ通信システム)
- 車載ミリ波レーダー(60GHz / 76GHz / 79GHz)
- 移動体検知センサー(24GHz)
- 第5世代移動通信機器(28GHz)
- ミリ波帯の微弱無線機器
- 空中線電力
- 周波数の許容偏差
- 占有周波数帯域幅
- スプリアス発射または不要発射の強度(330GHzまで)
- 振動・温湿度試験
- アンテナ放射パターン
- ビームフォーミング試験
ご質問やご不明な点などがございましたら、カスタマーサービスまでお問い合わせください。
<参考リンク – テュフ ラインランド ジャパン ウェブサイト>
<関連ドキュメント>
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更新日 : 3/2/2022