進出市場の規制、必要な認証手続きは?CBテストレポートの受け入れは?現地代理人は必要?海外市場へ進出する際、その国・地域の事前調査が不可欠です。
テュフ ラインランド ジャパンは、海外拠点ネットワークを通じて、世界各国の最新情報を調査します。無線、環境、安全など、幅広い分野をカバーし、お客様のスムーズな市場進出をサポートしています。
今回は、マーケットアクセス・国際認証のエキスパートである、テュフ ラインランド ジャパン マーケットアクセスサービス ビジネスデベロップメントマネジャーの上 文子(うえ あやこ)に、海外市場への進出について、調査と認証(インドネシアSNI認証)に焦点を当ててインタビューしました。初めての方にも分かりやすく説明しています。
― ― ― 海外市場へ進出する際の規制対応はどのような流れでしょうか。
上 進出市場には、どのような規制があり、どのような手続きが必要か、最新の情報を詳しく調べる必要があります。その後、必要な手続き(認証取得、登録など)を経て準備が整います。ここでは、私たちマーケットアクセスサービスチーム(以下、MAS(マス)チーム)が提供する、調査、認証(認証代行)サービスを通して、説明したいと思います。
調査
お客様が進出する国・地域、製品に基づき、進出市場の規制、必要となる認証手続きの最新情報を調査し、レポートとして提供しています。調査はお客様の要望に沿って行いますが、主に下記のような調査項目があります。
• 必要となる認証名、認証マーク
• 認証を発行する当局、認証プロセス、認証の有効期限
• 適用規格、国際規格の受け入れ状況
• 現地試験の必要性
• 受け入れられるレポートの種類
• 必要申請書類
• 現地代理人の必要性
• 試験サンプル提出の必要性、必要な場合その台数
• 工場登録または工場検査の必要性
• ユーザーマニュアル、マーキング要求事項
例として「現地代理人の必要性」を挙げますと、仕向け国によっては、認証書上のライセンスホルダーは、現地代理人以外認められないケースがあります。現地代理人の手配・登録にはかなりの時間を要しますので、進出を決めた時点で、現地代理人の準備を始める必要があります。また、仕向け国へ試験サンプルを提出する必要があるかどうか(CBテストレポートや、日本での試験レポートが受け入れられるかどうか)、なども、上市に必要な期間・費用に大きく影響します。
認証・認証申請代行
私たちMASチームは、世界各国の認証手続きをサポートしています。当社の現地オフィスが認定試験所、認証機関として登録されている場合は、認証書発行までのすべてを実施しますし、そうでない場合でも、認証申請代行などのサポートを行います。ここでは、例として、インドネシアのSNI認証をご説明します。
SNI認証
インドネシアの国家規格であるSNI規格は、国家標準化庁(BSH)の審議を経て、強制適用となる規格も多くあります。現在は200近くの品目が強制適用の対象となっています。これらの品目については、SNI認証を取得しない限り、インドネシアでの流通が認められません。
テュフ ラインランド インドネシアは、100以上の強制適用対象品目について、国家認定委員会(KAN)より認定を受けた製品認証機関です。認定試験所となっている品目も多数あります。
SNI認証取得のおおまかな流れ(例:オーディオ機器)
今回はSNI認証を例に挙げましたが、無線や環境関連の認証をはじめ、主要市場から新興市場まで、世界の多くの国の認証手続きをサポートしています。
― ― ― テュフ ラインランド ジャパンのマーケットアクセスサービスの強みを教えてください。
上 テュフ ラインランド グループは、世界各国に拠点を擁していますので、現地オフィスで現地スタッフによる最新情報の調査が可能です。お客様との窓口は、日本で日本人スタッフが担当しますので、お客様の要望をより的確に把握し、また現地からの最新情報を分かりやすくレポートにまとめます。
また、私たちMASチームは、横断的に他のチームと連系していますので、お客様にはワンストップサービスを実感いただけると思います。テュフ ラインランド ジャパンはCB証明書発行件数が世界トップクラスの国内認証機関(NCB)ですが、当社発行のCB証明書を用いて、お客様の世界各国への進出をサポートしていますし、試験所でのさまざまな試験も私たちがスピーディに手配しています。
― ― ― 最後に、上さんは、常に世界各国の最新規制情報を把握しておく必要があるかと思いますが、どのようにアンテナを張っていますか?
上 海外のMASチームメンバーとも、かなり頻繁に情報交換、意見交換を行っています。席こそ離れていますが、日本のメンバーも海外のメンバーも、同じ距離感で仕事をしています。また、私は、定期的に海外出張をし、日本のメーカーの方々に向けた講演を行っていますが、その際、現地の当局や認証機関の方にお会いし、情報交換をすることもあります。お客様のニーズも常に把握するよう心がけています。
上 文子(うえ あやこ)
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 マーケットアクセスサービス
ビジネスデベロップメントマネジャー
15年以上に渡り、マーケットアクセスに関わる各国法規制対応を担当。
現地当局、認証機関などへの訪問、また国内外のセミナーでの講演も多数。
<シリーズ> エキスパートインタビューはこちら
お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)
今回は、マーケットアクセス・国際認証のエキスパートである、テュフ ラインランド ジャパン マーケットアクセスサービス ビジネスデベロップメントマネジャーの上 文子(うえ あやこ)に、海外市場への進出について、調査と認証(インドネシアSNI認証)に焦点を当ててインタビューしました。初めての方にも分かりやすく説明しています。
― ― ― 海外市場へ進出する際の規制対応はどのような流れでしょうか。
上 進出市場には、どのような規制があり、どのような手続きが必要か、最新の情報を詳しく調べる必要があります。その後、必要な手続き(認証取得、登録など)を経て準備が整います。ここでは、私たちマーケットアクセスサービスチーム(以下、MAS(マス)チーム)が提供する、調査、認証(認証代行)サービスを通して、説明したいと思います。
調査
お客様が進出する国・地域、製品に基づき、進出市場の規制、必要となる認証手続きの最新情報を調査し、レポートとして提供しています。調査はお客様の要望に沿って行いますが、主に下記のような調査項目があります。
• 必要となる認証名、認証マーク
• 認証を発行する当局、認証プロセス、認証の有効期限
• 適用規格、国際規格の受け入れ状況
• 現地試験の必要性
• 受け入れられるレポートの種類
• 必要申請書類
• 現地代理人の必要性
• 試験サンプル提出の必要性、必要な場合その台数
• 工場登録または工場検査の必要性
• ユーザーマニュアル、マーキング要求事項
例として「現地代理人の必要性」を挙げますと、仕向け国によっては、認証書上のライセンスホルダーは、現地代理人以外認められないケースがあります。現地代理人の手配・登録にはかなりの時間を要しますので、進出を決めた時点で、現地代理人の準備を始める必要があります。また、仕向け国へ試験サンプルを提出する必要があるかどうか(CBテストレポートや、日本での試験レポートが受け入れられるかどうか)、なども、上市に必要な期間・費用に大きく影響します。
認証・認証申請代行
私たちMASチームは、世界各国の認証手続きをサポートしています。当社の現地オフィスが認定試験所、認証機関として登録されている場合は、認証書発行までのすべてを実施しますし、そうでない場合でも、認証申請代行などのサポートを行います。ここでは、例として、インドネシアのSNI認証をご説明します。
SNI認証
インドネシアの国家規格であるSNI規格は、国家標準化庁(BSH)の審議を経て、強制適用となる規格も多くあります。現在は200近くの品目が強制適用の対象となっています。これらの品目については、SNI認証を取得しない限り、インドネシアでの流通が認められません。
テュフ ラインランド インドネシアは、100以上の強制適用対象品目について、国家認定委員会(KAN)より認定を受けた製品認証機関です。認定試験所となっている品目も多数あります。
SNI認証取得のおおまかな流れ(例:オーディオ機器)
今回はSNI認証を例に挙げましたが、無線や環境関連の認証をはじめ、主要市場から新興市場まで、世界の多くの国の認証手続きをサポートしています。
― ― ― テュフ ラインランド ジャパンのマーケットアクセスサービスの強みを教えてください。
上 テュフ ラインランド グループは、世界各国に拠点を擁していますので、現地オフィスで現地スタッフによる最新情報の調査が可能です。お客様との窓口は、日本で日本人スタッフが担当しますので、お客様の要望をより的確に把握し、また現地からの最新情報を分かりやすくレポートにまとめます。
また、私たちMASチームは、横断的に他のチームと連系していますので、お客様にはワンストップサービスを実感いただけると思います。テュフ ラインランド ジャパンはCB証明書発行件数が世界トップクラスの国内認証機関(NCB)ですが、当社発行のCB証明書を用いて、お客様の世界各国への進出をサポートしていますし、試験所でのさまざまな試験も私たちがスピーディに手配しています。
― ― ― 最後に、上さんは、常に世界各国の最新規制情報を把握しておく必要があるかと思いますが、どのようにアンテナを張っていますか?
上 海外のMASチームメンバーとも、かなり頻繁に情報交換、意見交換を行っています。席こそ離れていますが、日本のメンバーも海外のメンバーも、同じ距離感で仕事をしています。また、私は、定期的に海外出張をし、日本のメーカーの方々に向けた講演を行っていますが、その際、現地の当局や認証機関の方にお会いし、情報交換をすることもあります。お客様のニーズも常に把握するよう心がけています。
上 文子(うえ あやこ)
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 マーケットアクセスサービス
ビジネスデベロップメントマネジャー
15年以上に渡り、マーケットアクセスに関わる各国法規制対応を担当。
現地当局、認証機関などへの訪問、また国内外のセミナーでの講演も多数。
<シリーズ> エキスパートインタビューはこちら
お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)
更新日 : 3/30/2021