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ISO 50001 - 温室効果ガス排出量、エネルギーコストの低減につながる経営ツール

Posted by TUV Rheinland Japan on 2020/06/23 10:46:33
TUV Rheinland Japan

ISO 50001は、2011年に初版、2018年に改正発行されたエネルギーマネジメントシステム規格です。エネルギー使用に関する方針の確立、目的・目標の設定、計画の立案、手順を決定し、体系的な管理を実施することが要求されています。エネルギーの体系的な運用管理に、ISO 50001をご活用ください。

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1. ISO 50001とは
エネルギーマネジメントシステム(Energy Management System、EnMS)として2011年に初版、2018年に改正発行された国際標準です。JIS(日本工業規格)化もされ JIS Q 50001として2011年に初版、2019年に改正発行されています。国際的に大変注目されている規格であり、経済産業省エネルギー庁の政策関連情報の1つに織り込まれています。

2.ISO 50001の特徴
事業者のシステム(しくみ)、およびエネルギーの管理・改善にフォーカスしており、エネルギー使用に関する方針の確立、目的・目標の設定、計画の立案、手順を決定し、体系的な管理を実施することが要求されています。活用手法の1つに、他のマネジメントシステム規格同様Plan-Do-Check-Actアプローチがあります(図1)。またこのシステムの一部に、エネルギー使用の状況と量のデータを基に分析を行う、エネルギーレビューといわれるプロセスが要求されています(図2)。

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図1:EnMSのPDCAサイクル
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁ウェブサイト)

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図2:エネルギーレビュープロセス
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁ウェブサイト)


他のマネジメントシステム規格との親和性、互換性が高く、経営システムの中に組み込むことが求められます。その一例として、ISO 14001に基づくシステムが既にあれば、以下を加えることで、より体系的な運用と効果が期待できます。

[全体のシステムには]

  • 施設、設備、システムおよびエネルギー使用プロセスの新設、改造および改修の設計システム(しくみ)
  • エネルギー使用製品、設備およびサービスの調達システム(しくみ)

[環境評価の中には]
  • エネルギーレビューの実施
  • エネルギーパフォーマンス指標の設定
  • エネルギーベースラインの設定


以上のように ISO 50001は、エネルギーに特化したパフォーマンス改善(システムを運用した成果)を見えるようにして、支援するための様々な要求や仕組みを提供しています。

3.導入のメリット
ビジネスチャンスが広がります。

  • 取引条件(特に、資源エネルギー庁の委託事業、中国・ブラジル・米国・EU諸国)、入札条件の優位性確保
  • 企業イメージ向上
  • よりレベルの高い省エネの実現(コストダウン、効率向上)、環境負荷の低減(地球温暖化対策、化石燃料の枯渇、エネルギーセキュリティーなど)

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4.認証のメリット
自己宣言も可能な規格ですが、第三者認証を取得することで、確実なエネルギー管理を実施していることへの客観性がより高まります。

テュフ ラインランド ジャパンの認証サービス
審査~登録までの流れ
(1)申請、(2)文書審査、(3)第1段階審査、(4)第2段階審査、(5)審査結果のレビュー、(6)判定、(7)認証登録、(8)維持(サーベイランス審査)更新(再認証審査)

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経済産業省 資源エネルギー庁 ウェブサイト
ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)

<参考リンク – テュフ ラインランド ジャパン ウェブサイト>
エネルギーマネジメントシステムのISO 50001認証取得

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

更新日 : 5/31/2022

Topics: マネジメントシステム, tuv.communication