EUの包装および包装廃棄物規則が2023年2月27日にTBT通報されました。本規則は容器包装についてリサイクルやリユースの促進や包装廃棄物削減を目的とした規則で、早ければ2024年内に採択予定であり、規則発効後18ヵ月以降、要件により順次適用開始予定となっています。この規制は特にISO 22000やFSSC 22000を運用する企業において多くの影響が考えられます。
EUの包装および包装廃棄物規則の概要、今後の流れ
規則の変更により包装材料や包装プロセスに対する要件が変わる可能性があります。これにより、ISO 22000やFSSC 22000を遵守する容器包材製造企業は、新たな規制に合わせて製品の包装方法や材料変更の必要性が生じるでしょう。併せて生産ラインの調整や製品設計の変更を必要とする場合もあります。
環境負荷低減へ要求の高まり
規則の変更が包装廃棄物に関する規制を強化する場合、企業は廃棄物の処理やリサイクルに関する要件を満たすための取り組みを強化する必要があります。ISO 22000やFSSC 22000の取得企業は、廃棄物管理プロセスを見直し、廃棄物の最小化や再利用に向けた取り組みを強化する必要があります。また、マイクロプラスチックなどの環境影響の低減や、包装材に含まれる重金属、PFAs、ビスフェノールAなどの有害物質の一層の規制強化への対応要求を満たすことが求められます。
食品安全認証への影響
規則の変更が包装材料や包装プロセスに対する規制の厳格化を意味する場合、ISO 22000やFSSC 22000をすでに導入している企業は、品質管理や衛生管理のプロセスを改善する必要があります。これには、品質管理システムの再評価や従業員のトレーニングなども対象となります。
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更新日 : 8/8/2024