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EV用、高電圧システムの取り扱いの技術資格を習得

Posted by TUV Rheinland Japan on 2018/06/29 13:30:34

電気自動車における安全な電気の取り扱い・危険防止のトレーニング、日本でも開催

近年の電気自動車(以下EV)の普及に伴い、その修理・整備に携わる方の技術をアップデートすることは不可欠です。EVの点検・整備作業を実施するには、「労働安全衛生法第59条」および「労働安全規則第36条」により、特別教育の受講が義務づけられています。

低電圧の取り扱いは高電圧の電気整備に比べ安易に取り扱われがちで、低電圧による感電災害による死亡者の割合は、高電圧のものより非常に高い傾向にあるため、このような特別教育は重要です。

さらに自動車分野では、EVの普及に伴い高電圧システムを取り扱う可能性があるため、その取り扱いに関する知識を習得することも重要です。ヨーロッパでは、EVにおける作業は高電圧システムの取り扱いとみなされ、特にドイツではAC50VまたはDC120Vを超える電圧を取り扱う作業員の特別教育の受講が求められています。EVが急増している中国では、正しい知識がない中で修理や整備作業を行い、感電による火傷や怪我などの事故が多発しているようです。世界中でEVが増える中、日本においても安全に作業をするために、高電圧システム取り扱いの資格取得が重要になってきます。

day 1-3

Voltage

電圧の種別:労働安全衛生規則第36条電気設備に関する技術基準を定める省令第2条

テュフ ラインランド ジャパンは、安全に点検・修理ができる技術を身につけられるEV用高電圧システム技術の資格トレーニングを数年前から開催しており、すでに10回以上開催実績があります。前回は2018年5月29日と30日の2日間、「電気自動車用高電圧システム技術資格トレーニング」をテュフ ラインランド ジャパンのテクノロジーセンター(GTAC)で開催し、15名が参加しました。

このトレーニングでは、EV特有の構造や部品の正しい知識を習得し、安全に処置ができるようになることを目的としています。本トレーニングは、ドイツの「高電圧システム搭載車両の作業資格(BGI 8686)」を基礎にプログラムしており、実際の作業にすぐに活用できる実践的な内容です。ドイツではEVの修理や事故車両の取扱者に対してこの取得が要求されています。

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GTACでの講義風景

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電気自動車の仕組みを見てみました

 

トレーニングを通して、感電の可能性がある車両の区分について、またEVにはどのような危険があり、それをどのように防ぐかを学びます。また、作業管理・保護具のマネジメントができるようになります。

2日間のトレーニングプログラムは講義と実技で構成されています。

【講義】

▪電気自動車  ▪電気技術基礎(電気工学の基礎) ▪電流の影響と危険性
▪事故防止、法律、規制  ▪電流による直接的・間接的危険の防止策
▪高電圧の概念と自動車技術  ▪ECE R100  ▪電流に起因する危険
▪自動車の電力部品(モータ、インバータ、DC/DCコンバータなど)
▪自動車の電力線  ▪自動車用バッテリー(構造および機能)
▪リチウムイオンバッテリーの危険源  ▪事故発生時の対応

 【実技】

▪事故防止規定  ▪電圧印加時作業の実施の原則
▪安全対策:個人用保護装置の使用法、取り扱い、管理、点検
▪高電圧車両およびシステムの作業時における実践的手法

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トレーニング第1日目では、自動車レースでピットに入ってきた車両の点検をする人が感電するという衝撃的な動画を視聴し、正しい知識と対処法の重要性を習得しました。

電気に関する基礎知識や、蓄電システム、モーター等関連部品の知識習得に加え、作業時に使う保護機器に関しても学習します。個人保護機器(PPE Personal Protective Equipment)といわれるグローブや長靴、ゴーグルなどの着用は必須です。また、災害時の応急手当についても学習します。

lecture 3

 ますますEVが普及していく中、より安全に作業ができるような知識を習得し、安心して取り扱いしていただけるよう、今後も本トレーニングを提供して参ります。

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail:  info@jpn.tuv.com)

Topics: 電気自動車, tuv.communication, 自動車, 車修理