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知らないでは済まされないCOP対応~車両法規改正で高まるCOP試験の必要性~

Posted by TUV Rheinland Japan on 2021/10/12 16:01:36
TUV Rheinland Japan

COPComformity of Production)の概要から対応まで、簡単に学べる動画。ぜひ、ご覧ください。

COP webinar

EU法規2018/858の自動車業界への影響
2018/858の概要

自動車技術の発展とともに規制が厳しくなる中、EU域内での自動車の型式認証制度と市場での監視制度に関するEU法規2018/858が、2020年9月1日より施行されました。

EU域内において車両は、EUにおける統一車両型式認証制度(WVTA: Whole Vehicle Type Approval)に基づき、認可を取得しなければ販売できません。EU法規2018/858は、型式認証に加え市場監視が強化されました。認可取得済みの自動車および自動車部品の品質や安全性の向上を図るため、法規が改正されました。

新規制の主なポイン

  • 市場監視当局を設立し市場監視を実施
    新たに市場監視当局の設置が義務付けられ、車両の抜き打ち検査を含む、市場監視を実施します。
  • 義務的定期監査の実施
    認可当局は、申請者が定期的にCOP(Comformity of Production)試験を実施しているか、最大3年に一度監査を行います。
  • 認可当局が監査される
    従来は認可当局は監査対象外でしたが、本法規により認可当局の認可手続きに関して監査されます。
  • 量産時の安全性確保
    COP(Comformity of Production)が強化されます。

EU法規2018/858の対象範囲

  • EU法規に基づき申請するすべての車両および部品メーカー


強化されたCOPで対応すべきことは?

新法規は、これまでの型式認証制度を改正し、既存の制度を強化したものです。今回の改正で注目すべき点はCOPの強化です。COPとはConformity of productionの略で、申請者が認証試験に供試した製品と同じ性能の製品を製造し続ける能力のことです。

EU加盟国の認可を取得するには、品質管理体制を確立し、法規適合が証明されていなければなりません。認可後の市場監査を強化し、型式認可を補完する意味でも、COPが強化されるようになりました。したがって、認可申請者はCOPに関連する対応として、2018/858が要求する定期的な製品試験・分析を行い、品質管理体制を構築する必要があります。

 Mobility COP testing webinar
COPの概要から対応まで、簡単に学べる動画を提供しています。ぜひ、業務にお役立てください。

Keiichi Matsuura bg 【講師紹介】
松浦 計一
テュフ ラインランド ジャパン株式会社
モビリティ事業部 セクションマネージャー
2004年より型式認証の審査業務に従事。数多くの車両認証および部品認証に携わり、EMC関連法規の試験プラン、判定基準を立案。
2017年よりテュフ ラインランド ジャパンで型式認証を担当。

 

テュフ ラインランドのCOP対応試験

テュフ ラインランドでは、お客様のご要望にあわせたCOP試験を提供しています。試験・分析対応を委託いただくことで、負担を軽減し、生産を継続できるようにサポートします。また、テュフ ラインランドは認証試験にも携わっていますので、COPの試験に関しても、試験報告書は当局の監査に証拠として役立ちます。

テュフ ラインランドは、欧州向け自動車の試験サービスを提供しています。仕向け地の法規に関するご相談から認可取得サポートまで、これからの自動車業界をサポートします。
ぜひ、お問い合わせください。

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com)

更新日 : 3/1/2023 (last update 10/12/2021)

Topics: Mobility, 自動車