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CEマーキング エキスパートインタビュー:制度の本質をつかんで販路拡大を!予備知識がなくても分かるCEマーキングセミナーを随時開催

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/10/03 15:05:00
TUV Rheinland Japan

EUへ製品を出荷する際、必ず耳にするCEマーキングという制度。CEマーキングは、主にEU加盟各国が、市場に流通する製品を相互に的確に監督することを目的とした、マーキング制度です。対象製品は、CEマーキングが義務付けられています。

Akihara-san final今回は、2016年より初心者向けのCEマーキング講座を毎年開催し、また各地でCEマーキングについて講演を行っている、産業機器の海外認証エキスパートである、テュフ ラインランド ジャパン 製品部 産業機器課 セ-ルスエグゼクティブ 穐原 一真(あきはら かずまさ)にインタビューしました。CEマーキング対応が初めての方、制度の概要を知りたい方に役立つ、よくある質問や注意事項を解説しています。

― ― ― CEマーキングの概要を教えてください。
穐原 EUで採用されている、自己宣言制度です。市場に流通する製品が、適用される要求事項(指令、規則)に適合していることを、製造者が自己責任で宣言するものです。医療機器や圧力機器など、一部ノーティファイド・ボディ(認められた第三者認証機関)による認証が必要な製品がありますが、自己宣言がベースの制度であることの理解が、CEマーキング対応のスタートになります。

皆さんにとって、CEマーキングは馴染みのない考え方、アプローチかもしれませんが、実はシンプルな制度です。CEマーキングが認証制度として紹介されていることが、誤解を生んでいると思いますが、時間をかけて勉強していけば、どなたでも理解できる自己宣言制度です。

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― ― ― 初めて対応するお客様からは、どのようなご質問、ご相談を受けますか。
穐原 費用や納期について、また技術的に対応できるかどうか、などのご相談を受けます。初めての対応では、皆さん、さまざまな心配を抱かれていらっしゃいます。残念ながら、たちまちすべての心配が消えることはなく、制度の大枠を理解した上で、コツコツと対応を進めていくしかありません。

CEマーク貼付までのおおまかな流れ
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※指令によっては、ノーティファイド・ボディによる認証が求められます


― ― ― 注意点を教えてください。
穐原 CEマーキングをどう捉え、どう向き合っていくのかを考えていただく必要があります。CEマークの貼付は、ゴールではありません。その先のマーケット、ユーザーは何を求めているのか、そのマーケットで自分たちはどのような役割を担っていくのか、それらを明確にする必要があります。

CEマーキングは、EUの長い歴史、背景を経て、EUで制定された制度です。独特の考え方や、馴染みのないアプローチに戸惑うかもしれませんが、それは仕方のないことです。制度の細かな点にとらわれず、制度の目的、考え方を理解し、腹をくくって進めていくのが良いと思います。

また、CEマーキング制度への対応は、一人では難しく、会社として取り組む体制を整える必要があります。初めての場合は、まずは信頼できる機関に相談されることをお勧めしますが、最終的には、皆さんが自分たちで進められるようになっていただきたいと思います。

 

― ― ― CEマーキングは、製造者が自己責任で貼付するものとのことですが、第三者認証機関はどのように関わっていますか。
穐原 制度上は、当社のようなノーティファイド・ボディの関与が必要のない製品であっても、マーケットやユーザーの要求により、認証を受けるケースがあります。また、第三者認証機関は、認証を目的としないサービスの提供も行っています。例えば、IP試験やEMC試験の実施や、機械指令に基づく簡易的な審査を行い、装置の不適合点の抽出などもします。お客様の要求に合わせて、カスタマイズしたサービスを提供しています。試験のみ、予備審査のみ、テュフ ラインランド独自の認証発行などが可能です。

 

― ― ― テュフ ラインランド ジャパンの強みを教えてください。
穐原 経験豊富な審査員が多く在籍しています。30年近くに渡り審査・試験を行っており、幅広い知見が蓄積されています。また、ドイツに本社があり、グローバルに活動していますので、EUの、さらに世界各国の最新規制情報の調査が可能です。

 

― ― ― 最後に、穐原さんは、2016年より初心者向けのCEマーキング講座を毎年開催しています。満席になることもある人気講座ですが、この講座を始めたきっかけを教えて下さい。
穐原 10年以上に渡り、さまざまなお客様のお問い合わせに対応してきました。CEマーキング制度の本質といいますか、制度の趣旨を理解できていないために、対応に苦慮したり、悩んでいる方々にお会いしてきました。また、引き合いがあるにも関わらず、CEマーキング対応を理由に、受注を断念している機械メーカーの方もいらっしゃいました。CEマーキング制度を可能な限り分かりやすく噛み砕き、分解してお伝えすることで、前向きにCEマーキング対応を進めることができる方を増やしていきたいと思い、講座を始めました。

 

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一般社団法人日本フルードパワー工業会 会員向けセミナーでの講演風景(2018年8月)


CEマーキングは制度の話です。技術的な話がついてきますが、まずは制度を理解する必要があります。技術者だけではなく、営業や商社の方にも、制度をご理解いただきたいと考えています。そのため、セミナー参加者募集時には「営業や商社の方もぜひご参加ください!」と記載していますが、残念ながら営業や商社の方の参加は少ないのが現状です。契約時に、納期や金額の見積りが適切でなかったために、最後に時間がなくなり船便からエアー出荷に切り替えたり、利益を削ってしまうケースなどがあるようです。契約時にそのような交渉がきちんとされるように、営業や商社の方々の参加も期待しています。


穐原 一真
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 製品部 産業機械課
セ-ルスエグゼクティブ
CEマーキングの概要を説明した回数はこれまで約1,000回。その他、韓国KC・KCs、北米NRTL認証など、各国の認証制度の説明、対応プロセスの検討 、幅広いお問い合わせに柔軟に対応。セミナーでの講演実績も多数。

※出張セミナーにも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。


お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

Topics: tuv.communication, CEマーキング, エキスパートインタビュー