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Bluetooth LE Audio - 新しい機能および今後のスケジュール

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/12/10 10:03:50
TUV Rheinland Japan

TUEVRL-198975print_superhighBluetooth SIGは2019年11月12日に 、次世代のBluetooth オーディオ「LE (Low Energy) Audio」 に関するWebinar を公開しました。

Webinerは以下のリンクよりオン・デマンドで視聴可能です。
※視聴には、Bluetooth SIGメンバー登録が必要です
A First Look at the Next Generation of Bluetooth Audio

LE Audio は、複数の人達の間で音楽やテレビ音声を共有することを可能にし、現行のClassic Audio にない新しい機能を実現します。

LE Audio の主な新しい機能は以下の通りです。

  • LE アイソクロナス・チャネル
    LE Audio で使用されるオーディオ・データ転送方式です。コア規格v5.2で策定されます。
  • LC3 コーデック (Low Complexity Communications Codec)
    LE Audio 用に新しく開発された高品質・低電力のオーディオコーデックです。
  • マルチ・ストリーム・オーディオ
    デバイス間で同期した複数のオーディオストリームを使用できます。左右分離型のフルワイヤレスイヤホンの場合、左右それぞれにオーディオ・チャネル・ストリームを割り当てます。この機能により、友人たちと同じ音楽を同時に楽しんだり、公共スペースに設置してあるテレビの音声の共有や、国際会議などで多言語の同時通訳を選択することが可能です。またこれらの機能はBluetooth補聴器にも適用できます。
  • ブロードキャスト・オーディオ
    これまでの1対1接続から、コネクションレス接続により1対多数デバイスでオーディオの共有が可能です。ブロードキャスト・オーディオと前述のマルチ・オーディオ・ストリームの技術仕様は、新しいミドルウエアの規格GAF (Generic Audio Framework) で策定されます。

LE Audio の新しいアーキテクチャーは、「アイソクロナス・チャンネルをサポートしたv5.2 コア仕様」、「GAF と呼ばれる新しいミドルウエア」、「新しい高機能なプロファイル・スペック」、そして「アイソクロナスLE Audio 用に開発されたLC3 コーデック」で構成されます。

現在使われているClassic Audio とLE Audioは当面共存していきます。将来的にはソース側がClassic / LE のデュアル・オーディオデバイスを使用、シンク側でシングルLE Audio デバイスの普及を見込んでいます。

今後のスケジュールですが、2020年1月6日にCES 2020 (ラスベガス) で全世界のメディアに対し、LE Audio についての正式発表があります。その後2020年2月から世界各国の主要都市でメディア向けのイベントが開催される予定です。LE Audio 仕様は2020年の上半期中に策定される予定です。

※本記事は、Bluetooth SIG が公開した内容の要約です。正式な内容は、上記参照URLをご参照ください。

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Topics: 通信機器, Bluetooth, 無線, IT機器