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建設DXをグローバルスタンダードへ - ISO 19650 BIM認証サービスを開始

Posted by TUV Rheinland Japan on 2026/04/01 8:08:39
TUV Rheinland Japan

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BIMを活用し、プロジェクト全体の情報を管理

建設業界のデジタル変革(DX)が加速する中、BIM(Building Information Modeling)は単なる3Dモデリングのツールから、プロジェクト全体の情報を管理する情報マネジメントの共通言語へと進化しています。テュフ ラインランド ジャパンは、2026年4月、世界中で信頼される第三者認証機関として、国際規格 ISO 19650 に基づくBIM認証サービスを開始します。貴社のBIMプロセスが国際基準に準拠していることを証明し、国内外のプロジェクトにおける競争力向上を強力にバックアップします。

 

BIMの歴史
BIMは米国で基盤が築かれ、英国で情報マネジメントのプロセスとして体系化されてきました。そのうえでドイツは、BIMを高い信頼性と実務性をもって社会実装してきた国の一つとして存在感を示しています。DINはドイツ国内における ISO 19650 系列の導入・整合化を担い、ドイツの標準化基盤の中でその普及を支え、後押ししています。 また、BIMの相互運用性を支えるIFC* は、特定ソフトに依存しないデジタル連携を可能にしています。さらにドイツでは、連邦政府主導で公共インフラ分野へのBIM導入が段階的に進められており、連邦道路分野では BIM Masterplan に基づく標準プロセス化が進展しています。鉄道分野でも Deutsche Bahn グループが2017年以降、多数のパイロットプロジェクトを通じて BIM 活用を拡大してきました。
*IFC:Industry Foundation Classes。建設・建築のデータを異なるソフト間で交換するための国際標準フォーマット(オープンデータ規格)

 

BIM認証サービス  
ISO 19650 - Design & Construction certification(設計&施工認証)に基づき、BIMを活用した設計・施工段階における情報マネジメントシステムを評価・認証します。

認証対象:
1. 発注者・資産所有組織(Appointing Party)

対象: 政府・地方自治体、不動産ディベロッパー、鉄道・エネルギー等のインフラ事業者、製造業
取得の意義:
・資産価値の最大化: 正確なBIMデータ(情報資産)を受け取るための要件定義能力を証明。
・ライフサイクルコストの削減: 維持管理段階を見据えた情報管理による運用効率の向上。
・ESG投資への対応: 透明性の高い建設プロセスによる、環境・社会配慮型プロジェクトの推進。

2. 元請受託組織・プロジェクト統括組織(Lead Appointed Party)
対象: ゼネコン(総合建設業)、設計事務所、建設コンサルタント、PM/CM会社
取得の意義:
・グローバル案件への参画: 海外プロジェクトで必須要件となるISO 19650への準拠。
・サプライチェーンの統制: 多数の協力会社が関わるプロジェクトにおける、情報の一貫性と品質の担保。
・生産性の向上: 情報の「手戻り」を最小限に抑える、管理プロセスの確立。

3. 受託組織・専門業務組織(Appointed Party)
対象: 設備・電気工事会社、専門工事業者、建材メーカー、BIMモデリング会社
取得の意義:
・信頼性の向上: 上流組織(発注者・元請受託組織)に対し、高度な情報管理能力を持つパートナーであることを証明。
・業務の標準化: 組織内のBIMワークフローを国際標準ルールに準拠ることで、作業効率と品質を安定化。

4. テクノロジー・ソリューションプロバイダー(Specialist Providers)
対象: CDE(共通データ環境)ベンダー、建設ITソリューション企業
取得の意義:
・プロダクトの適合性証明: 提供するツールやサービスが、ISO 19650のプロセスを支える機能を有していることの裏付け。
・メリット: プロセスの透明化、手戻り削減、グローバル案件への入札資格。

認証取得のメリット: 
1. 国際規格準拠による信頼性と競争力
ISO 19650に基づいた情報マネジメント体制の構築を、グローバルな第三者認証機関が厳格に審査。
国内外の大型プロジェクトや公共案件における入札競争力を高め、貴社のビジネスにおけるグローバルスタンダード化を推進します。

2. 建設DXを加速し生産性向上
ISO 19650に基づく審査を通じ、貴社のプロセスが国際規格に準拠していることを客観的に評価。
デジタルデータの円滑な連携により、手戻りや情報の不整合を徹底して排除し、現場の生産性を最適化し、建設DXを実現します。

3. 脱炭素社会・ESG経営への貢献
正確なBIMデータ管理は、資材の最適化や廃棄物削減に直結。LCA(ライフサイクルアセスメント)の信頼性を担保することで建設業界のGXを推進。
 持続可能な社会への貢献をデータで裏付け、ESG投資への適格性を高めます。

4. 組織のBIM成熟度の可視化と持続的な成長
認証プロセスは、属人化していたプロセス運用を「組織の共通資産」へと昇華させる大事な機会となります。
標準化された業務フローにより、人材育成のスピードを加速、市場の変化に柔軟かつ迅速に対応できる強靭な組織体制構築可能にします。

 

認証取得ステップ:
貴社の現在の状況に合わせ、円滑な認証取得に向けた審査プロセスをご案内します。

1. お問い合わせ・事前相談
概要をヒアリングし、審査対象スコープ確認、認証取得までに必要な審査ステップやスケジュールについて、最適な計画をご提示します。

2. 文書審査(一次審査)
情報管理マニュアルなどの文章類が、規格の要求事項に適合しているかを確認します。

3. 本審査(二次審査)
実際のプロジェクトにおいて、定義されたプロセスが正しく運用、管理されているか、適合性を評価します。

4. 認証発行・登録
審査適合後、認証書発行、貴社の信頼を世界へ発信します。

5. 継続的改善(維持審査・更新審査)
定期的な審査により、情報マネジメントの定着と、継続的な品質向上をサポートします。

 

BIMトレーニング(coming soon)
建設プロジェクトにおいて、生産性向上を阻む「設計変更」や「手戻り」は、これまで避けて通れない課題とされてきました。これらの課題を最小化し、プロジェクトの健全性を高めることこそが、私たちの使命です。本トレーニングでは、情報の受け渡しを構造化し、後工程での不整合を排除する「情報マネジメント」の習得を目指します。知識の習得に留まらず、組織のBIM成熟度を引き上げ、国際規格ISO 19650に準拠した運用の実現を強力にサポートします。実務に即したISO 19650の解釈、要求事項への深い理解を得ることで、貴社のBIMをさらに競争力のあるものへと導きます。

今後は、BIMプロジェクトマネージャー向けのアドバンスドコース、BIM確認申請も視野にいれたコースも順次展開予定です。

 

テュフ ラインランドを選ぶ理由
150年の信頼: ドイツを本拠地とする歴史ある認証機関として、厳格かつ公正な審査を提供。
グローバルネットワーク: 欧州やアジアパシフィックをはじめ、世界各国に広がるネットワークを活用。
専門性:国内外でBIM認証実績が多数あるエキスパートが最新の知見を基に審査を実施。
ワンストップソリューション: 認証から教育まで、貴社のBIM習熟度に応じて一貫したサポート。

BIM認証についてのご質問、ご相談などがございましたら、カスタマーサービスまでご連絡ください。

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-Mail: info@jpn.tuv.com

更新日 : 4/1/2026

Topics: マネジメントシステム