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ASEAN諸国の国家機関や国家試験所の技術者対象ワークショップ実施報告

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/02/21 12:52:23
TUV Rheinland Japan

20189月に、テュフ ラインランド ジャパンのテクノロジーセンターで、ASEAN諸国の国家機関や国家試験所の技術者を対象にした4日間のワークショップ 「安全技術の上級コンファレンス」(“Advanced Technical Conference of Safety”)が開催されました。

本ワークショップは、Japan-ASEAN Integration Fund (JAIF) *1 が主催する技術支援活動プロジェクトの一環として実施されたものです。

このプロジェクトでは、製品安全やEMCの試験方法、試験設備、規格などをトピックにしたワークショップが20186月から12月までの間5

回にわたり、日本、インドネシア、ベトナムで開催されました。

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全ワークショップは、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 (JBMIA)*2 の運営で行われ、JBMIAの会員のテュフ ラインランド ジャパンは、サポートエージェントに指名され、運営サポートをました。

テュフ ラインランドで行われたワークショップには、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、マレーシアから、電気製品やIT製品の安全の試験業務に従事し、基本的な知識を持つエンジニアの方々が参加しました。参加者は市場における製品の安全性について学習し、事故情報の分析によるリスクの洗い出しや、最新の国際規格の要求事項についての講義を受けました。また、国際規格IEC 62368-1:2014  「オーディオ・ビデオ、情報及び通信技術機器-1部:安全性要求事項」の講義では、IEC 62368-1の背景や本規格の本質についての説明を受け、「各項の詳細な解説は、大変わかりやすく、勉強になった」と参加者は感想を述べました。最後は3つのグループに分かれたグループワークを行い、プロジェクター、シュレッダー、PCモニターを題材に、各グループが危険の特定、リスクの洗い出し・分析、予防対策を議論、発表し、さらに理解を深めました。

講義のほか、日本の最新の試験所を紹介するため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)および一般財団法人日本品質保証機構(JQA)を訪問し設備の見学会も開催されました。

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ASEAN諸国は、経済をはじめあらゆる側面で大きな伸びしろをもった成長国です。日本とASEANは、文化交流や経済において重要なパートナーとして、経済の成長と安定のために互いに協力し合っています。テュフ ラインランドもこのような活動を通し、技術や知識を共有する場を提供することで、経済の発展に貢献してまいります。

*1 JAIF(日本とASEANの統合基金)は20063月に正式に設置されました。JAIFは「ASEAN 2025: Forging Ahead Together(共に前進する)」の実現を後押しし、ASEANコミュニティ構築の取組みをサポートしています。「ASEAN 2025: Forging Ahead Together(共に前進する)」は、ASEAN政治・安全保障共同体(APSC)、ASEAN経済共同体(AEC)、およびASEAN社会・文化共同体(ASCC)の3つのブループリント、ならびにASEAN統合イニシアチブ(IAIWork Plan IIIおよびASEAN連結性マスタープラン(MPAC2025から構成されています。また、防災管理、テロ対策、海上協力、経済統合、中小企業開発、青少年交流、日本語研修などの分野で様々なプロジェクトを実施することにより、ASEANと日本のより大きな協力を促進することを目的としています。

https://jaif.asean.org/ 

*2 JBMIAはビジネス機械とそれに付随する情報システム産業の発展に貢献する団体です。環境保全、製品安全、標準化、国際協力、調査統計等に関する事業を、製造事業者および販売・サービス関連事業者と連携し展開。

https://www.jbmia.or.jp/index.php

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Topics: インドネシア, tuv.communication, IT機器, 62368-1, ASEAN, JAIF, ベトナム, JBMIA