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自動車の機能安全ISO 26262はプロセスが要。ゴールは安全な製品

Posted by TUV Rheinland Japan on 2019/10/28 10:29:04
TUV Rheinland Japan

テュフ ラインランドのトレーニングでプロセス構築を確実に!

EV、ハイブリッド車の需要が拡大し、より多くの電気・電子機器が自動車に搭載されています。
シートベルトやエアバッグの作動など基本性能をもつ機器はもちろん、ABS*1やトラクションコントロール*2、レーンキーピングアシスト*3など、運転をサポートしたり事故を未然に防いだりするなど利便性を求める機器も多く搭載されています。それら機器を機能させるための電気回路や電子回路、ソフトウェアは、安全面で非常に重要な要素です。自動車の安全機能は、技術の発展とともに大きく進化してきましたが一方で、システムの故障や、ソフトウェアのバグにより、事故を引き起こす可能性もあります。

システム故障が起こったらどうなるか?バックアップシステムは大丈夫か
故障やバグによる危険現象を避け、安全レベルを保ち、故障のリスクを低くすることは、自動車の機能安全を考えるうえで必然です。そしてその基盤となるのがISO 26262の規格です。ISO 26262には製品の構想段階から廃車までのプロセスのライフサイクル全体において、要求事項が設けられています。設計やプロセスの構築・運用など、規格に対応することが重要です。とりわけ規格の視点からも推奨されるプロセス認証は、自動車および自動車関連製品個々の安全と品質を確保するうえで欠かせません。

ISO26262-1

なぜ機能安全プロセス(プロセス認証)が推奨されるのか
前述のように、車載されるソフトウェアや電気・電子機器は膨大化しています。これらソフトウェアの品質と機能安全を確保するには、単に合否基準の最終試験に合格しただけでは困難です。開発・設計・製造などのプロセスをきっちりと抑えて、プロセスの成熟度を上げることで、品質を担保することを可能にします。したがって、自動車の機能安全を達成するには、プロセスが肝心なのです。ISO 26262がプロセス指向の強い規定と言われるように、規格はこのプロセスをかなり細かく規定しています。また、機能安全設計や安全活動に関わる方々全員に要求される知識が規格には定義されています。

例えば、故障が起きた時にどのように安全な状態へ移行するのか、または故障検出の方法や制御方法など、皆さん知っているようで、実は正しく機能安全の要求を満たしていないことが多々あります。これを整理して、必要な活動を定義し、設計に反映できるようにしたものがISO 26262です。新製品開発頻度が高く、出荷台数も多い自動車では、常に機能安全を意識した開発プロセスが求められます。

 

トレーニングの講義風景

ISO26262 FSE training

 

規格の要求事項の理解度を確認するために、テュフ ラインランドでは、理解をさらに深めていただくトレーニングを実施しています。このトレーニングでは、最終日の試験に合格し、機能安全エンジニアの資格を付与します。2010年以降毎年開催しています。機能安全設計や、その安全活動に関わる方、どなたでも受講可能です。

FSE 自動車 ISO 26262 機能安全エンジニア資格保有者(2019年10月現在)
◆ 世界中で 966名(IEC 61508を含む機能安全エンジニア資格保有者は約14,320名)
◆ 日本 219名(同上585名)
◆ 日本の試験合格率約 70%

 

ISO26262 FSE training

 

ISO 26262機能安全エンジニア(FSE)コース
オープンコースまたはお客様指定の場所で、機能安全エンジニア/マネージャとして機能安全開発に必要な知識習得のトレーニングを実施。最終日の試験(任意)での合格者は、TÜV Rheinland Functional Safety Engineer の世界共通資格を取得できます。ISO 26262適合のための要求事項、規格全体を理解したい方や、ISO 26262のコンピテンスを対外的に証明したい企業の方、車載電子システム開発に携わる方、OEM、Tier 1、Tier 2、セミコンダクタベンダ、ソフトウェアツールベンダ、コンサルティング会社などが対象です。その他 機能安全の基本やISO 26262で要求されている事項を解説する入門講座、安全設計実務経験者・製品開発者向けワークショップ等、多数提供しています。

過去の参加者に対する、トレーニング満足度アンケート集計結果

Training satisfaction

 

*1 ABSとは、アンチロック・ブレーキシステム(Anti-lock Brake System)の略称で、急ブレーキをかけた時などにタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぐことにより、車両の進行方向の安定性を保ち、また、ハンドル操作で障害物を回避できる可能性を高める装置です。
(国土交通省HP)https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02safetydevice/abs.html

*2 トラクションコントロールとは、駆動力(トラクション)を制御(コントロール)し、タイヤの空転や車の横滑りを防止するシステムです。
(MOBY HPより)https://car-moby.jp/76884

*3  レーンキープアシスト(正式名称:車線維持支援装置)
カメラで前方の車線を認識し、高速道路の直線路で車線を維持して走行するのに必要なハンドル操作力を軽減するよう支援します。
(国土交通省 HPより)https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h19/asv.html

 

お問い合わせ:カスタマーサービス(TEL:045-470-1850 E-Mail:  info@jpn.tuv.com)

Topics: Mobility, 電気自動車, tuv.communication, 機能安全, 自動車, ISO 26262