発展著しいベトナムは、国土面積32万9,241平方キロメートル(日本の約90%)に、9,300万人の人口を有する社会主義国家です。ベトナムといえば、常夏のイメージがありますが、ベトナム北部に位置するハノイには、四季があります。日本人の感覚では、それほど寒くない冬の時期に、ベトナム人がダウンを着て原付に乗っている姿を見ることもあります。
ベトナムには、電気製品の安全、EMCの強制認証（CRマーク認証）制度があります。安全は、電子レンジ、アイロンなど13品目が対象で、EMCは、洗濯機、空調器など７品目が対象になっています。対象製品は、指定された認証機関より、技術基準を遵守していることを証明する技術基準適合認証を取得する必要があります。製品によっては、エネルギー効率ラベルも強制となります。
CRマーク認証対象製品
■安全試験（13）
1.瞬間湯沸かし器
2.電気温水器
3.ヘアドライヤー
4.電気ポット
5.電気炊飯器
6.扇風機
7.アイロン
8.電子レンジ
9.電気オーブン、電気グリル、持ち運びタイプ
10.50Vから1000Vまでの電線
11.投げ込み式ポータブル電気温水器
12.コーヒーメーカー、ティーメーカー
13.ドライヤー
■EMC試験（7）
1.瞬間湯沸かし器
2. 手持ち型モータ駆動式電気ドリル
3.安定器内蔵型ランプ
4.掃除機
5.洗濯機
6.冷蔵庫、冷凍庫
7.空調器
※ベトナムでは、製品毎にベトナム規格が定められています。ベトナム規格はIEC（国際電気標準会議）規格に準拠しています。
CRマーク
ベトナムの首都ハノイに、テュフ ラインランドが誇る最新EMC試験所を設立したのは、2016年初めです。ハノイ市内から車で約1時間の場所にある、日系企業に特化したタンロン2工業団地に位置します。ISO/IEC 17025の認定を取得したこのEMC試験施設には、電波暗室(10m)、シールドルーム(4mx6m) 、パルスイミュニティ試験室があり、洗濯機なども試験可能な給排水システムも完備しています。現在はIT機器、家電、エアコン（単相、一部サイズなどに制限あり）に特化した試験サービスを提供しています。
2017年1月には、CRマーク認証のための試験レポートをQuatest 1が受け付けることが可能となり、STAMEQ(標準・品質局)のEMC 試験施設として登録されました*1。スイス人、ベトナム人のエンジニアが中心となり、ベトナム語はもちろん、日本語、英語、ドイツ語、フランス語で対応しています。ハノイ市内には、営業担当の日本人も常駐し、お客様をサポートしています。ベトナムでのEMC試験、電気安全試験について、お気軽にお問い合わせ下さい。
*1: 参考プレスリリース
テュフ ラインランドのベトナムEMCラボラトリー、 家庭用電化製品の試験所としてベトナム科学技術省の認定を取得
テュフ ラインランド EMC試験施設（ハノイ）
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